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2025年8月6日水曜日

2025 スプラッタパンク・アワード 受賞作品発表!

2025年第8回となるスプラッタパンクアワードの発表です。今年もテキサス州オースチンにて8月1日-3日に開催されたキラーコンにて発表されました。
なんだかノミネート作品発表がもたついた感じのあった今年。そのせいか、こっちの発表は8月3日付でBrian Keeneのホームページできっちり発表されました。 やっぱキラーコン運営に任せてみたものの上手くいかなかった、というあたりだったのかな。
さて猛暑の続く中、いかがお過ごしでしょうか?とかいう柄にもないこと言いだしたのも、今年の猛暑に負けて、熱中症で3日ほどぶっ倒れていたからなのだけど…。にゃんかゴールデンウィークに虫垂炎で倒れ、やっと体力回復してきたかの ところでこの猛暑。すっかり自分の体力にも寿命残量にも自信の無くなってきた今日この頃。きっとクソ暑いのだろうテキサス州オースチンに集ってわっせわっせと押し合いへし合いする見るからに暑苦しそうなホラー関係者・ファンに 思いを馳せ…、ウエッ、そんなもんで元気出るわけねーだろ。
思いつく限りのえぐいことをてんこ盛りにしたエクストリーム・ホラー/スプラッタパンクの強力作品の数々、その熱量からまったく納涼には役立たんだろうけど、んーなんか元気かそれっぽく見える何かはもらえるかもね。
それでは本年のスプラッタパンクアワードです!

2025 Splatterpunk Award


【長編部門】

  • The Old Lady by Kristopher Triana (Bad Dream Books)
  • Benjamin by Aron Beauregard and Shane McKenzie (Bad Dream Books)
  • This Wretched Valley by Jenny Kiefer (Quirk Books)
  • American Rapture by C. J. Leede (Tor Nightfire)
  • The Home by Judith Sonnet (Madness Heart Press)※

【中編部門】

  • Living Death Race: Beauty & the Brains by John Everson (The Evil Cookie Publishing)
  • A Life of Crime by Aron Beauregard (Bad Dream Books)
  • Master of Bodies by Robert Essig (Infected Voices Publishing)
  • Nipping Them In the Bud by Edward Lee (Deadite Press)
  • For The Better by Daniel J. Volpe (Bad Dream Books)

【短編部門】

  • “Together Forever” by C.V. Hunt (from The Obituaries #6: Red Romance) (Bad Dream Books)
  • “The Old College” by Aron Beauregard (from Fear of Clowns) (Kangas Kahn Publishing)
  • “Genital Grinder 2.5” by Ryan Harding (from Y’all Ain’t Right) (The Evil Cookie Publishing)
  • “Fulfillment” by Sidney Shiv (from Where Devils Dance) (Independently Published)
  • “Baby, I’d Die 4 U” by Kristopher Triana (from The Obituaries #6: Red Romance) (Bad Dream Books)

【短編集部門】

  • This Skin Was Once Mine and Other Disturbances by Eric LaRocca (Titan Books)
  • Gold and Gore by Candace Nola (Uncomfortably Dark)
  • Every Night In The Bone Orchard by Judith Sonnet (Independently Published)
  • Sucking Chest Wound and Other Horrors by Daniel J. Volpe (Bad Dream Books)
  • Wrecks & Violets by Mehitobel Wilson (Cimarron Street Books)

【アンソロジー部門】

  • Splatology 2.0 edited by Sidney Shiv and Chisto Healy (Unveiling Nightmares)
  • Dethfest Confessions: The Devil’s Playlist edited by Mark Tullius and Lyndsey Smith (Vincere Press)
  • The Obituaries #6: Red Romance (Bad Dream Books)
  • Shocking Sojourns edited by Sidney Shiv (Independently published)
  • Y’all Ain’t Right edited by K Trap Jones (The Evil Cookie Publishing)

【J.F. GONZALEZ LIFETIME ACHIEVEMENT AWARD】

  • Joe R. Lansdale
  • Lucy Taylor


ノミネート発表の時も少し言ってたところなんだけど、昨年はそこそこ大手ぐらいのTor NightfireからのC. J. Leedeの『Maeve Fly』が長編部門受賞とか、このアワードも少し商業的みたいなところが強くなって行くのかなあ、と思っていたところで、 今年は従来のインディペンデント系の暑苦しい奴ら(偏見だが…)によるBad Dream Booksが押し返したという感じ。
長編部門受賞のKristopher Trianaの『The Old Lady』、短編部門受賞のC.V. Hunt「Together Forever」を始め、各部門に多数作品をノミネートされたBad Dream Booksは、Kristopher Triana、Aron Beauregard、Daniel J. Volpeの近年こちらの 常連三人衆で立ち上げられたパブリッシャー。今回短編部門を受賞したC.V. Huntをはじめとするこのジャンルの強者達をフィーチャーしたアンソロジー・シリーズ『The Obituaries』による注目という部分も大きいようなんだが、こちら 現在のところプリント版の自社販売のみという形のようで、なかなか入手困難となっている。
現在最注目のBad Dream Books!というところなんだが、なんか来年ぐらいになったら影も形も無くなっていたりということも起こり得るのがこのジャンルだったりするのだが…。とりあえず第2回の長編部門『Full Brutal』受賞以来常連のKristopher Trianaを始め、 一昨年受賞者のAron Beauregard、Daniel J. Volpeについては今後も要注目で間違いないだろうけど。
中編部門受賞のJohn Everson。そこそこ見る名前ぐらいのうろ覚えで少し調べてみたら、ブラムストーカーとかも受賞歴のあるそこそこ大物だったんだね。ホントホラージャンル知識貧弱で申し訳ないっす…。
短篇集部門では2022年第5回の中編部門を『Things Have Gotten Worse Since We Last Spoke』で受賞したEric LaRoccaが受賞。なんかもうちゃんとチェックしとかなきゃみたいなのばかり…。
アンソロジー部門『Splatology 2.0』は、新興Unveiling Nightmaresから。これは本当に去年出来たばかりの新興パブリッシャー。なんかアンソロジーとか少し気楽に読めそうかな、とか思うんだが、いざ書くとなると多勢の作家を 紹介するの大変か、みたいに躊躇っちゃうのだが、こういう時の基礎知識のために書けなくとも読んどくべきかと思う。
本年のJ.F. GONZALEZ LIFETIME ACHIEVEMENT AWARDはジョー・R・ランズデールとLucy Taylorの二人だが、早くも来年はChristine Morganとアナウンスされている。Christine Morganってそんな大物だったのか…。また知識貧弱を露呈…。

以上2025年第8回のスプラッタパンクアワードでした。なんかホラーの方もちゃんと読まなければ、と時々調べていたらNew Golden Age Horrorみたいな話も聞こえてきて、こちらのあずかり知らんところでホラージャンルも盛り上がっていたりするのだな、 と知りその辺の勢いが昨年あたりの商業的方向みたいなもんなのかなと気付いたり。ただそのNew Golden Age Horrorって辺り調べてみると、あんまりわからんけど自分にはあまり関係なさそうなベストセラー近辺もあり、まあ色々読んで 射程内に入ってくるようなことがあるまではまあいいかな、という感じ。当方ではスプラッタパンクとWonderland Book Awardというような辺境の方を追って行けばいいかな。
で、もう一方のWonderland Book Awardなんだが、そろそろノミネート発表あるかなと時々調べているんだが、まだ今年のBizzaroConの日程すら決まっていない感じ。とりあえずこの辺からまた「Nikke最強キャラ」と同じ頻度ぐらいで 毎日検索して行くべきかなと思う。
なんか知識不足を嘆いてばかりというところだったのだが、何とかここからきちんとホラー方向を補強するために頑張って読んで書いて行かねば、と思っている。とりあえず前に進む方向で、Bad Dream Books三人衆からか。 いや、今度こそちゃんと読むことを誓うっす。えっと、水着ドロシー様に!3凸できんかったけど…。

なんだか発表の方で少しバタバタした感じの今年のスプラッタパンクアワードだったが、とりあえずBrian Keeneからという形に戻ったようで、来年はもう少し早くノミネートも発表になるのではないかと思う。また来年発表の際には、 なるべく早くお伝えしますわ。ではごきげんよう。


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