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2020年2月16日日曜日

2020 スプラッタパンク・アワード ノミネート作品発表!

なんかごめん。6周年のでノミネート発表になったらすぐ報せまーす、とか書いて終わって、さあ自分の宿題は片付けたぞ、Keene君もしっかりやってくれたまえよ、とホームページ見に行ったら先に発表されてた…。今年もちゃんとやります!第3回になりましたスプラッタパンク・アワード、各部門ノミネート作品の発表であります!
さてまず画像の方ですが、今年もノミネート作品のアンソロジーの中から。『Polish Extreme』。Necro Publications発行のポーランド作家たちによるアンソロジーです。未知の国ポーランドのホラーシーンをリードする4人の作家によるアンソロジーとは、うむむこりゃあ読んでみたいもんだな、と思いましたが、よく考えれば米英のホラー作家のもさっぱり読めてないんだから私にとって全部未知の国やんと気付きました。いや、それでも読みたいけどね。カバーもかなり怖いんですが、こちらの出版にはかのエドワード・リーも深く関わり、前文と短編を一本提供しとるとのこと。先日書いたようにエドワード・リー作品布教の日本担当として何か高次元の宇宙意志っぽいものから任命されたと思い込んだ私なので、裏工作の一環としてこちらを選びました。明らかに不正なひいきですが、まあ私が何をやっても選考に関係するわけがありませんので、堂々とインチキをさせてもらいました。いやいや、いつまでも無駄話しとらんで早くノミネート作品に行け、という声が冥府の底からも聞こえてきましたんで、進みますです。こちらが2020年 スプラッタパンク・アワード各部門のノミネート作品です!


2020 Splatterpunk Award ノミネート作品

【長編部門】

  • Carnivorous Lunar Activities by Max Booth III (Cinestate/Fangoria)
  • Killer Lake by W.D. Gagliani and David Benton (Deadite Press)
  • Reception by Kenzie Jennings (Death’s Head Press)
  • Lakehouse Infernal by Christine Morgan (Deadite Press)
  • Merciless by Bryan Smith (Grindhouse Press)
  • Toxic Love by Kristopher Triana (Blood Bound Books)
  • They Kill by Tim Waggoner (Flame Tree Press)

【中編部門】

  • White Trash Gothic Part 2 by Edward Lee (Section 31 Productions)
  • Saint Sadist by Lucas Mangum (Grindhouse Press)
  • Weeping Season by Sean O’Connor (Uafas Press)
  • How Much To..? by Matt Shaw (Self-Published)
  • One For the Road by Wesley Southard (Deadite Press)
  • Paradise, Maine by Jackson R. Thomas (Alien Agenda Publishing)

【短編部門】

  • “Breaking the Waters” by Donyae Coles (from Pseudopod)
  • “Angelbait” by Ryan Harding (from The Big Book of Blasphemy, Necro Publications)
  • “Censered” by Christine Morgan (from And Hell Followed, Death’s Head Press)
  • “Shoulder Pain” by Chandler Morrison (from Macabre Museum Magazine)
  • “Param” by Susan Snyder (from Trigger Warning: Body Horror, Madness Heart Press)
  • “Norwegian Woods” by Jeremy Wagner (from The Big Book of Blasphemy, Necro Publications)

【短編集部門】

  • Dead Sea Chronicles by Tim Curran (Bloodshot Books)
  • Various States of Decay by Matt Hayward (Poltergeist Press)
  • Dawn of the Living Impaired, and Other Messed-Up Zombie Stories by Christine Morgan (Death’s Head Press)
  • This Is A Horror Book by Charles Austin Muir (Clash Books)
  • Dirty Rotten Hippies and Other Stories by Bryan Smith (Grindhouse Press)
  • Resisting Madness by Wesley Southard (Death’s Head Press)

【アンソロジー部門】

  • And Hell Followed, edited by Jarod Barbee and Patrick C. Harrison III (Death’s Head Press)
  • The Big Book of Blasphemy, edited by Regina Mitchell and David G. Barnett (Necro Publications)
  • Dig Two Graves, edited by Jarod Barbee and Patrick C. Harrison III (Death’s Head Press)
  • Midnight In The Graveyard, edited by Kenneth W. Cain (Silver Shamrock Publishing)
  • The New Flesh: A Literary Tribute to David Cronenberg, edited by Sam Richard and Brendan Vidito (Weirdpunk Books)
  • Polish Extreme, edited by Edward Lee & Karolina Kaczkowska (Necro Publications)

【J.F. GONZALEZ LIFETIME ACHIEVEMENT AWARD】

  • Edward Lee


まず、Brian Keeneの今回についての覚書から。ノミネート作品は各部門通例6作品なのですが、今回特に長編部門には優秀作が多く、特別に7作品をノミネートに選出したとのこと。他の部門も、前2回では6つに満たないものもあったのだけど、今回はいずれも6作品・作品集が選出されています。また、ちょっと名前だけからではよくわからないのですが、今回かなり女性の書き手が増えているとのこと。作家としてこのシーンに長く関わっているKeeneから見ても画期的な変化なのでしょう。更に、Keeneによると、今回の選考過程ではジャンルのファン、読者からの作品への推薦が著しく増大したことから、スプラッタパンク/エクストリームホラーの読者も確実に増大していることが感じられたとのこと。アワード設立の成果も着実に得られてきているようで、単なる外野の私としても大変喜ばしい限りです。やっぱりある種限定された読者ではあるだろうけど、ちゃんと中心を作って集結させれば一つの力となるのだぜ。その他覚書には、これまで審査員として貢献してきたRegina Mitchellが、編集に携わった『The Big Book of Blasphemy』がアンソロジー部門にノミネートされたため、今回は審査員から外れる旨の報告がありました。

今回のノミネート作品をみた私見による印象では、まず目につくのは新しいパブリッシャーDeath’s Head Pressの活躍。こちらは昨年1月Jarod Barbee (CEO)と Patrick C. Harrison III (主幹編集者)の二人によって立ち上げられたばかりですが、矢継ぎ早にアンソロジー、長編、短編集を放ち、中編以外の各部門でノミネートを果たしている、ジャンルでの今後の活躍が大いに期待されるパブリッシャーです。その他、Deadite Press、Necro Publicationsや昨年第2回より参戦のGrindhouse Pressといったおなじみのところからも優秀作がノミネートされています。新規ではほかに、先日少し触れたJeff BurkのSection 31 Productionsも参戦の他、初めて見るパブリッシャーの本も多く見られます。(今度もっと調べとくよ、ごめん…。)ただその一方で、第1回よりスプラッタパンクの名を掲げ、『SPLATTERPUNK FIGHTING BACK』などのアンソロジーを放ちジャンル隆盛に意欲を燃やしていたSplatterpunk Zineや、『YEAR’S BEST HARDCORE HORROR』シリーズなどでおなじみのComet Pressなどが、活動停止となってしまったようで名前のないところは寂しいところ。インディー・パブリッシャーは浮き沈みが激しいからなあ…。
長編部門では昨年の覇者Kristopher Trianaがまたもノミネート。『Toxic Love』はRedLine Bookの1となっているのだが、これは昨年2月からそれぞれ違う作家によって書かれた作品が一月おきに出版されたRedLine Bookシリーズの一冊らしい。その他、Bryan Smithも昨年に続き登場。結構今はGrindhouse Pressの看板作家なのかも。看板作家と言えば、Christine Morgan、Wesley SouthardあたりがDeadite Pressのそれなのかな。
中編部門にはエドワード・リー『White Trash Gothic Part 2』や、個人出版で頑張るMatt Shaw作品。Matt Shawも第1回からの常連かな?
短編部門のPseudopodって何なのかな、と思って調べてみたら短編ホラー作品を朗読して配信しているポッドキャスト。そんなのあるんだね。結構長くやってる、もはや伝統があるぐらいのところらしい。ノミネート作品「Breaking the Waters」はこちら(PseudoPod 666: Breaking the Waters & The Second Coming)
アンソロジー部門では、『Polish Extreme』以外にも注目作多し!『The Big Book of Blasphemy』はボリューム的にも収録作家的にも、現在のこのシーンを俯瞰するって感じのものかも。Death’s Head Pressの『Dig Two Graves』は既にVol2も発行されているリベンジテーマのアンソロジーということ。かなり勢いの感じられるDeath’s Headには今後要注目。その他クローネンバーグトリビュートアンソロジー『The New Flesh』もかなり気になるところ。

とにかく日本的にはあまりお馴染みでない作家ばかりなので、いくらかお助けになればとちょっと知ってる範囲で付け加えてみましたが、蛇足だったかニャ?2020 スプラッタパンク・アワード発表は例年通りテキサス州オースティンで8月7~9日にお開催されるキラーコンで。またその辺になりましたらなるべく素早目に受賞結果をお知らせする予定であります。
本年ノミネート作品は遂に一つも欠けることなくKindle版にて発見出来ました。海の向こうの遠いところの話でも、電子書籍発展のお陰でこんな風に結構参加できちゃう感じなったのは良いですよね。

●2020 Splatterpunk Award Nominees/Brian Keeneホームページより


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■2020 スプラッタパンク・アワード ノミネート作品
●長編部門

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2020年2月14日金曜日

ブログ6周年よ さらば

なんでブロンソンの『狼よさらば』かって?最近観たから。なんか結構長いこと映画とか全然観れなかったのだけど、最近これじゃいかんと思い立ち、一日20分とか30分とかで下手すりゃい1本の映画を4~5分割ぐらいでぼちぼち見始めております。これが映画の正しい観方じゃないくらいわかってるよ!全然観れないよりはましだろうが。ホント時間作れないんだからさあ。で、ちょっとしたリハビリ気分で観始めたのがブロンソンの『狼よさらば』に始まるDeath Wishシリーズ全5作というわけです。はい、6周年ですがこんな感じのダラダラしたどうでもいい近況報告から始まります。

で、6周年です。6年も続きました。おめでとう。ありがとう。これも時々でも見に来てくれた皆様のお陰です。感謝しております。いや、ちゃんと大人なんだからちゃんとお礼とか挨拶とか言うよ。一応。でもホントに感謝してますよ。ありがとう。

さて…、あー、いやまあ、せっかく6周年なんでまた各方面を罵倒して回ろうかと思ってたんだけど、なんか今ちょっと時間もったいなくて…。なんかこんなこと言ってるとお前ブログやる気なくしたんとちゃう?とか思われそうだけどそういうわけじゃない。むしろその逆である。とにかく書かなきゃと思ってるもんがやたら多くて、まあ余力ない日もあるけど日々やらねば、とやる気だけは満々なのだ。で、そんな状況でなんか話の勢いとかで罵倒方向へ傾き始めると、あーこれ続けるとまた無駄に長くなって時間もったいないな、書かなきゃなんないこと多いし肝心の読書時間も圧迫するし、で戻って軌道修正ということを繰り返しているという現状であります。いやーホントバカな話なんだけどさ、色々ごちゃごちゃこだわってたのが片付いてこれからフツーにやれるとなったら、あーアレも書きたいアレも読みたいでホント時間もったいなくなっちまってるわけ。だったらやるなよ!途中でやんなったんなら知らんぷりして捨てろっ!まったくバカの極み…。
というわけで、まあやる気だけはあっても相変わらず体力も時間も思うようにはならんので、スローペースではあると思いますが、また以前通りに海外の犯罪小説やコミックについて一つずつ語っていく方向で頑張って参ります。あんまり余計な方向にスライドせずに…。ただなあ、なんか今の世の中どっちを向いても大人げないことは言わないで出る杭にならない安全圏で誰も怒らない、もしくは多数決的に勝てることだけ言ってかっこつける空気読みばかりじゃん。こんなニッポン空気読み主義人民共和国では、誰かが犠牲的精神を持って、バーカバーカと叫びながら遠くからウンコを投げつけケツを出して逃げるという崇高な行為を行わなければならんのだと常に思っておるので、まあまたそのうち私ポール・カージーのパルプヴィジランテ活動が暴発し始めるんじゃないかと思うけど。

当分やんないとか言った舌の根も乾かんうちになんだけど、昨年末のおなじみのあれについてだけは言っとかんといかんな。大人げないことをさせてもらうわッ!例のやつの海外編ランキングの老評論家先生による解説のジョーダン・ハーパー「ヤングアダルト」指定問題。あれ見て「ジョーダン・ハーパーってアメリカじゃラノベみたいなもんとして読まれてんの?」とか思った人いるんじゃない?んなわけねーだろっ!まあご年配先生の「60歳未満なんぞ小僧」主観の視点からの分類なんだろうけどね。念のために言っとくがこの『拳銃使いの娘』はアメリカのアマゾンでもイギリスのアマゾンでも「ヤングアダルト」なんて指定はされていない。アメリカで使われている「ヤングアダルト」ってジャンルはやっぱりラノベ的なものなんだよ。若い世代向けに書かれたものというわけではなく、アンタ本体の方が年喰っただけなんだよ。そのくらいもわからなくなったくらいの御歳なの?しかし私も何も、おじいちゃんのうっかり発言の揚げ足を取っていじわるしちゃえ、みたいなことでこんなことを書いてるわけではない。おそらくはこの老先生個人ではなく、結構高齢になってる読書のプロ先生の間でこの手の「若いもん向けの本」というような分類は始まってるものなんじゃないかと思う。これがどういう結果をもたらすか?それほど急激な変化はないかもしれんが、この辺のお年寄り連中の中で、この手のは若いもん向けのじゃから読まんでいいじゃろ、という意識が広がって行く。そしてそれらの本はそもそも読まれないということで、ランキングはおろか評価の対象からも外れて行く。そういう本ってあるよねえ。更には世に多い自分の頭で考えず権威が言ったことを鵜呑みにする層にもこの辺の意識は広がっちまうだろう。今回の『拳銃使いの娘』は、早川ポケミスというブランドがあって薄かったから結構読まれたんだろうが、次がもっとその辺の連中からプライオリティー低げなとこから出たらどうなるかわからんよな。だがこれらのこれからアメリカのエンターテインメント文学の中心へ向かって行くジョーダン・ハーパーのような作家は、当然40~50代以上の世代へ向けてではなく、最も積極的に新しい物語を享受しようとする、老先生の言うところの若い世代へ向けて作品を書いて行くだろう。この「若いもん向け」指定により、そこが日本のミステリ論壇ってところから欠落して行くことになるわけだ。つまり我々は読書のプロ連中によるミステリ論壇ってやつが現実の状況と乖離し始めるところを見たわけだ。論壇ってやつがこういう形で老朽化して役に立たなくなるというのは度々繰り返されてきたことで、歴史が証明してるよね。まあ老先生は、わしはそんなつもりで書いたんじゃない!と言うだろうが、そうならとにかく文章や言葉を扱ってる商売なんだからもっと言葉の選び方に気を配るべきなんじゃないの?ていうかさ、言葉ひとつで大損害につながることも多いわけだから選び方には常に細心の注意を払うべし、なんてのはあらゆるビジネスにおける常識なんじゃないのかね。まあ何でもかんでも「ビジネス」括りにして統計的な観点や判断で物を言うってのは私の好まないところだけど、これに関しちゃ該当するところでしょう。あーまたつまらんものを斬ってしまった。時間の無駄。これ書いてる間に絶対2000AD1号ぐらい読めたんじゃね?くそっ。あっ、そうだもしかしたらなんか心配になってヤフー知恵袋とかに「ジョーダン・ハーパーってラノベなんですか?」って訊いてくる「若い世代」がいるかもしれないから、違うよーと言っといてあげてね。あと念のため言っとくけどワシはラノベとかに対して差別的な考えはありませんので。ホントはパルプ的文化に注目する身としては少し把握できるくらいは読めればいいと思ってるのだけど、時間がなあ…。えー?だって基本ペーパーバックオリジナルでシリーズ物が多くて、なんだかんだ言ってもえちい女の子がカバーを飾ってるとか完全にパルプ要件を満たしてるじゃん。あ~なんか入院とかしたら読めるかな?物騒なこと言わせんなよっ!

ちょっとこういう機会じゃないと、とかく勢いで進めてあとであー、とか思ったりする辺りのお詫びを。なんか勢いでいっつも巷のレビューなんてどれもクソと言ってるような印象を与えてそのまま終わっちゃってるんですが、ちゃんと真面目に一所懸命レビューしている人たちも多くいることはわかってます。なんかそういう人まで流れで罵倒してるように見えていたら本当に申し訳ない。何度も言ってるけどさ、少し本を読み慣れればその話の欠点なんてのはすぐ見つけられるようになるし、大抵の本にはどっか欠点の一つや二つあるんだよ。そんなもんをあげつらって評論家面するより、きちんと読みどころを見つけてそこを薦める方がはるかに難易度高いし、それをやるのが本当の本読みなんだよ。自分だってなかなかそこまでできないこと多いけど、そうあろうと努力しとるんだよ。アホなただのこき下ろしレビューなんてちょいとそいつの自己顕示欲を満足させるだけで何の役にも立ってねえんだよ。本が売れなければそういうのの出版点数が下がって自分が読めなくなって損するだけじゃん。きちんと立派なものが書ければそれはベストだろうけど、そこまでできなくてなくてただ面白かったの一言だって、誰か一人ぐらいそれ見て読んでみようかと思うかもしれないじゃん。別に気に入らなかった本でもヨイショしろなんて言っとらん。だがそれだって好きな人はいるだろうし、その人のまたこういうのを読みたいという気持ちを妨害する権利なんてお前にゃない。誰も好きにならない本ならそのまま消えてゆくし、こういうベストセラーには売れて欲しくないと思ったって、そんなもんたかが一個の批判レビューでどうなるもんじゃない。好きな本、これが売れて欲しいと思う本だけを全力でホメるのだ!こういう本の売れない時代、翻訳バブル時代のまんまの尊大な「である」品評を垂れ流すばかりのなーんもあてになんない読書のプロじゃなくて、こういう草の根努力が本を売るんだよ。いっつも悪態ばかりついててごめんなさい。みんな頑張ってね。

ここでちょっとまた年末のアレに戻るけど、ああ、今度は悪態じゃないから。今年の隠し玉ってやつ。村のインチキ占い師こと私の「来年のハードボイルド/ノワールジャンルは大凶作になるじゃろう。イッヒッヒッ(ホラー演出)」という予想が見事に外れ、なんか結構色々出そうじゃん!うち、既に出た結構信頼できる扶桑社の年一冊ノワール枠のエリオット・チェイズ『天使は黒い翼をもつ』は当然みんなもゲットしたよね。あと今年今んところの最大の注目マッキンティ『The Chain』は昨年作でずいぶん早いしポケミスで出んのかもね。今ハードカバーはきつそうだからなあ。あと文春は…、かの悪名高い「女子ノワール」の前科があるんでちょっと慎重に。JKバイオレンスも一応チェックするので、もし面白かったらなんか書きます。話になんなかったら沈黙。少年チャンピオンとか言った責任とれるんだろうなあ!?あととりあえず順位とかもよかったんでこの勢いでハーパーが続いてルー・バーニーの『The Long And Faraway Gone』も出してくれるんじゃないかと期待しとります。まあたまにはアレも役に立つときあるね。プラス1ポイント!マイナス5億ポイントに。

なんか小説関連の愚痴とかがまたやたら長くなっちまったのだけど、この辺でコミックの方の話に。つってもなあ、なんかこういうときになるといっつも同じ話になっちゃって、また繰り返しになっちゃうんだけど、何とか日本に海外のコミックの読者を増やすことに役立ちたいってこと。そのためには一つでも多く翻訳のないコミックについて語って行かなければならないということなんだけど、最近はさっぱりできていない。なんだか前回ぐらいから二言目には時間がないとやたら言ってんのは主にコミックの方を何とかしなければ、という思いゆえなのですよね。なんかもう日本でも映画方面とかからのアメコミバブルみたいのも完全に終わって、もうしばらくはマーベルDC物が細々と出るくらいの時代に戻っちゃったから云々、みたいなこと書きかけてたけど、そんな無駄話してるぐらいなら早く書きかけの次の進めた方がいいか。とにかくコミックに関しては手当たり次第ぐらいの感じで書いていかなければならん、という思いは変わらず持ち続けていますので、何とかその方向で頑張って行きたいと思っております。なんかホントに申し訳ないっす。

「日本で売れない」。なんか一つの評価基準のように言われたりするが、こんなもんそこから利益を得ようとしているわけではない我々には全く意味なんてない。大体日本で「売れてる」なんてもんにはおおよそ食指が動かんのだから、日本で売れるとか言われてもじゃあそんくらいにあんまり面白くないんだろぐらいに思ってしまう。もうこんな時代、なんかお仕事でやってるとかお金を儲けようと思ってる連中なんか我々の欲しいものを供給してくれる見込みはほとんど無いんだから、何とかなる英語ぐらいのところでそっちを通さずダイレクトに面白いもんを探すしかないだろう。なんか「お金を稼ぐやつは敵」的な方向で話すと、私がコマーシャリズムがどうのこうのとかいう団塊漫談を始めるひょっとこと思われそうだが別にそういうわけじゃない。誰もやりたがらない学級委員…いやそれも違うな、誰も世話しないなら、えー金魚死んじゃうじゃん、しょーがないオレやるよ席近いんだし、そんなまめな性格じゃないし責任取らないよー、でクラスの隅っこで誰もやってくれない金魚の水槽の世話をしてるようなものだ。だってほら、Anthony Neil SmithとかJeff Lemiireとかケン・ブルーウンとか巨匠パット・ミルズとかエドワード・リーとかいった金魚が俺の面白いの読んでくれー、って口パクパクさせてるし。うわ、この水槽の金魚全然可愛くない…。だが金魚が可愛くなかろうが、日本で売れなかろうが全くカンケーない!日本で売れなくたってアメリカやイギリスで売れてるし、もっと言やあアメリカでも売れてなかろうが世界人口85億人が否定しようが全くカンケーなく、オレが面白いと思ったものを面白いぞーと書き続けるので、時々暇なときに興味あるやつあったら読みに来て下さい。なぜ最後低姿勢?だがクラスでただ一人自主的に金魚の世話をしていた温厚なポール・カージー君も、時々いきなりスーパーマグナムを振り回して「お前らも金魚の世話をしろ!」とヴィジランテ活動を始めることもあるので取り扱いには注意すべし。そんな感じでまたにゃな周年目指して頑張って行くのでよろしくにゃ。

というわけで、ブログ6周年のご挨拶でした。なんだか適当に思い付いたままにあっちこっち行ってるだけでこれがご挨拶かよ…。まあそもそもが節目の挨拶とか適当な方で、新年とかもなんもやんないしね。お前そんなんだからモテないんだよ。そんなの視聴率や本の売り上げが落ちてるのを「ほかに娯楽が増えたせい」にしてるのと同列の、都合のいい責任転嫁だけの言い逃れやん。沈むときは手近のもんなんでもひっつかんで巻き添えにするぞっ!なんか少しだけチャチャっと挨拶して終わるつもりが思いのほか長くなっちまって、画像とかにも思いが及ば文字ばっかりになってしまって申し訳ない。まあいつものことだが…。なんだか早く片付けようとして、ところどころお前ウンコ我慢してんの?みたいになっちまった気もするが、まああまり気にするな。所詮は人生などウンコの我慢の連続だ。オレ格言(著作権フリー)。
ここで嬉しいお知らせです。前回次ちゃんとあるのかなあ?とちょっと不安になってた第3回スプラッタパンクアワードですが、今年も続行されるようです。パチパチパチパチ!なんか音沙汰がないので大丈夫かと心配になってたのですが、前回のアップとほぼ同時期にBrian Keeneのホームページにエントリー締め切りが1月31日だよ~、というお知らせが掲載されていました。今月中にはノミネートが発表されると思うので、その際にはなるべく早くお伝えしますです。あと、第2回の長編部門受賞作『Full Brutal』も読み始めましたんでそちらもなるべく早いうちに。
なんかさ、今回なにかと言えば時間がねえとか愚痴ってたけど、これは別に毎日仕事行ってるから時間がないみたいな幼稚なことを言ってるわけじゃあない。これは私が趣味で楽しくやっとることなんで、趣味が進まんのの言い訳に仕事を出すなんて言うのは、仕事の言い訳にプライベートを出すぐらいみっともないことだからな。自分が使える時間をもっと有効に使ってチャッチャカ書けないのは私の努力不足であると、いつも反省自戒しております。まあアレも読みたいコレも読みたいで、読書時間がいくらあっても足りんのだが、何とかやりくりしつつこちらの方も頑張ってもっとたくさん書けるように努力して行きます。所詮仕事しなきゃもっと時間を使えるとか思ってるレベルの奴なんて、たとえなんかのラッキーで仕事から解放されたって結局同じかそれ以上の割合で時間を無駄にすんだよな。なるべく無駄なことは書かず、時間を有効に使って色々なことを書いていこうと思うが、何が無駄か決めるのは私なんで、また人から見りゃあ全然無駄なことを延々と書いて行ってやるのさ。
最後に私の近況的なことと言えば、最近やっとまた映画を観始めまして…ってそれ最初に書いたやろ!別に特別なことでもなけりゃこのブログにつなげるつもりはないけど、なんか色々また観れるといいなあと思いつつ、犯罪小説作家Jedidiah AyresさんのブログHardboiled Wonderland2010年代クライム・フィルム300選(豪儀!)などを眺める日々を送っております。そんじゃまた。急いで次書きます。


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