2016年2月7日日曜日

Valiant その5 -Harbinger:Renegadesについて-

その4-Shadowman-の最後で次は『Harbinger Wars』をやります、と書いたのですが、それまでの経緯も書いていると、かなり長くてごちゃごちゃしたものになると思われるので、今回は『Harbinger』のそれまでの経緯と、主人公Peter Stancheckとその仲間によるチームRenegadesについて書いておこうと思います。もう一方の『Bloodshot』については『Harbinger Wars』に直結するストーリーなのでその時に書いた方が分かりやすいと思います。
ちなみに『Bloodshot』が来年2017年、この『Harbinger』が未定ながら映画化がアナウンスされており、それらに続いて『Harbinger Wars』の映画化も行われるであろうと予想されているので、この辺については日本語版が出版される可能性も大であるのですが、とりあえず始めたことだし、続きもやって行きたいので今のところは自分なりにやってみようかなと思っています。

今回は旧『Harbinger』の方を先に説明し、キャラクターを比較しながら進めて行くのが分かりやすいかなと思うので、そっちの方からやって行きます。
旧『Harbinger』では第1号でRenegadesが結成されます。それまでのストーリーである0号についてはその1で書いたので、その続きから。
Toyo Harada率いるHarbinger Foundationから逃亡中のPeter(画像上中央で立ち上がっている赤いシャツ) とKris(中央右車のハンドルを握っている)は追手の多勢に対し、こちらも仲間を作ることを考えます。そして目を付けたのはPeter自身もそれでHarbingerに関わることになった能力者を求める新聞広告。
郵便局からHarbinger Foundationあての郵便物を盗み出した彼らが最初に向かったのは、少し肥満体のオタク少女Faith(上右コスチュームを着て飛んでいる)の家。ヒーローに憧れる彼女の頭の中を読んだPeterは彼女には能力がないと判断し、帰ろうとするのですが、それを空を飛べるようになったFaithが追ってきます。Peterの力が作用することにより彼女の眠っていた能力が目覚めたのでした。
見た目は一番パッとしないように思えるFaithですが、単にコミック・リリーフ的な役割だけでなく、その純粋な心と正義感ゆえに『Harbinger』の中でも一番の人気キャラです。私もFaithちゃんのファン。彼女自身は自分のヒーロー名としてZephyrを名乗っているのですが、その身体が宙に浮いている様子から仲間からはZeppelinと呼ばれてしまいます。
次に仲間になるのがFlamingoことCharlene(中央左車に座っている)。彼女もHarbinger Foundationに手紙を送り、その支部に呼び出されたところで、そこを襲撃しその類の書類を盗み出しているPeterと出会い、彼らに合流します。彼女の能力は自在に炎を出し、操ること。
浮ついた態度を装う彼女ですが、実は母親との間の確執からくる孤独からのものだったり、自分の力で仲間達と戦えるのか、と悩むような一面もあります。
最後はTorqueことJohn Torkelson(左車の後ろの上半身裸)。見た目の通り怪力と強靭な肉体の持ち主。盗み出した書類から見つけた彼を、働いている車の整備工場に訪ねます。
あまりちゃんと学校にも通っていなかったなどのコンプレックスを隠すように粗野でマッチョぶったふるまいをする少年。Faith同様初対面では能力が見えず、女の子が沢山いるので勝手についてきたように見えるTorqueに、最初Peterは反発します。
以上が旧『Harbinger』のRenegadesのメンバーです。彼らのその後についての旧『Harbinger』のストーリーはいずれまたそのうちに。

そして、ここからは現行『Harbinger』について。まずは彼らの姿から。



右側を向いているのがRenegadesの面々。まず一番左、手前がKris、その奥がPeter、更に奥がFaith。そして次の画像がFlamingo。その次がTorqueとなります。ついでに一番右のスーツがToyo Harada。Renegades結成が描かれる『Harbinger』7~10号のカバーです。

ストーリーは、こちらもその1の続きから。
Harbinger Foundationに入ったPeterだったが、Haradaを崇拝し、またその一方でエリート意識の高い他のメンバーとはそりが合わず、孤立して行く。そんなある日、PeterはHaradaからHarbigerの候補者達からそのまだ表に現れていない能力を引き出すために力を使うように要請される。そこにいたのは自分の人生を変えたいと願う少女Faithだった。その能力を使いFaithの脳に働きかけるPeter。だがその結果、Faithは死亡してしまう。
更に絶望の底に落ち込むPeter。そして唯一の友人であるJoeに会いたいと望み施設を抜け出す。だが、ジャンキーのたまり場の中でPeterが見たものはすでに息絶えたJoeの姿だった。しかし、周囲のジャンキーたちの記憶がすべて消されていることから、PeterはJoeの死が過剰摂取によるものではなくHarbingerの手が下されたことを悟る。
怒りに燃えHarbinger Foundationを強襲するPeter。だが単独での無謀な攻撃はHarada以下Harbingerたちに阻止され、すべての力も気力も尽き果てたPeterは、絶望の中ビルの高層階から墜落して行く。その時、蘇生し飛行能力を得たFaithがPeterの身体を抱きとめる。

現行版で最初に仲間になるのはFaith。Peter強襲の混乱の中蘇生し、自分に能力が現れたことを知ったFaithは、その時まさに自分の恩人であるPeterが危機にあるのを知り、Harbingerを敵に回しても彼を救う選択をするのでした。旧版より当社比1.5倍増量してしまったFaithちゃんですが旧版同様の活躍をしてくれます。そして次はKris。

Krisは、あの事件以来常にHarbinger、Project Rising Spirit双方からの監視の目を感じていた。また一方では、彼女の父が失業し、健康保険が切れたところで心臓発作を起こし、莫大な医療費の請求に圧迫され、家庭は常に重く沈んでいる。自分ではどうすることもできない力に圧迫され身動きもとれず、クールな外見の下で怒りの炎を燃やし続けるKris。
そんなKrisの前にFaithが現れ、彼女をPeterの許へ連れて行く。立ち上がる力さえなくし、廃墟に隠れ横たわったPeter。俺にはもう生きて行く力も望みも無い。だが、君には本当にすまないと思っている。それが君の望みなら君の手で俺を殺してくれ。
しばらくの後、KrisはPeterに告げる。私のために銀行を襲え。Peterの能力で銀行強盗は衝突を起こすことすらなく成功し、大金を手に入れる。Krisは両親にその金を渡して逃がした後、Peterが自分の家に現れるとの情報でHarbinger Foundation、Project Rising Spirit双方を誘い出し、衝突させる。
そして再びPeterの前に現れた彼女は、立ち上がりJoeのために戦え、と告げる。

旧版とは見た目もキャラクターも大きく変わるKris。能力は無い彼女ですが、Renegadesの頭脳としてのポジションを担って行きます。そして次はFlamingo/Charlene。

家出し、故郷の小さな町を飛び出した少女Charlene。しかし、現在も暴力的な恋人に稼いだ金を搾り取られながらストリップ・バーで働いている。自分は本当の自由など得られない人間なのだろうか。
ある日、場違いな3人の少年少女が店に現れる。Peterはその能力によって潜在能力を持っているCharleneを見つけたのだった。人生を変える、との言葉に魅かれ、Peterの能力に身を委ねるCharlene。能力が覚醒した彼女の全身から炎が噴き出す。そしてCharleneは彼女を縛り支配してきた男の許へ向かう。空から消えたCharleneを探していたFaithが見つけたのは、その男ごと燃える車の傍らに立つ彼女の姿だった。この車はどうしたのかと尋ねるFaiyhにCharleneは答える。これは自由の炎よ。

この中では一番旧版と見た目もキャラクターもあまり変わらないFlamingo。結構ヤバそうな性格に見えるけど、旧版でも現行版でもチームからはみ出すことの少ないキャラだったりもします。最後はTorque。

田舎の車の修理工場に現れたPeter達。だが、彼らの目的は店から現れたいかつい男ではなく、その弟のJohnだった。
John Torkelsonは病弱でベッドから起き上がることができず、常にファンタジー世界でマッチョなヒーローになって活躍する自分を夢想している少年。最初はPeterを拒むJohnだったが、人生を変える、との言葉に動かされPeterの力を受け入れる。
だが、その時Peter達の居所を摑んだProject Rising Spiritのヘリが急襲する。Peterが応戦に走り去った後、Johnの能力は覚醒する。夢の世界の自分と一体化したJohnはドアを突き破って飛び出し、ヘリに飛びかかって行く。

Torqueについては旧版からの驚きの設定変更。夢の世界でヒーローのJohnが現実世界の自分を着ぐるみのように中に包み立ち上がるシーンは感動的。現行版でも見当違いのマッチョぶりを発揮する彼ですが、とりあえず序盤ではメンバーとの衝突はあまりありません。

そして、Project Raising Spirtからの攻撃で早くも最大のピンチを迎えるRenegades。攻撃開始直後、吹き飛ばされ難を逃れていたFaithの活躍もあり、彼らはR.P.S.の捕獲部隊を撃破する。
だが、最初から自分の闘いに巻き込んでしまった仲間たちを大きな危険にさらしてしまったことに苦悩するPeter。そんな彼に仲間たちは盗み出したHarbingerの揃いのユニフォームを着用することで共に戦う意思を示す。
かくしてRenegadesが結成。そしてHarbinger Warへと続きます。

このRenegadesの時期に、もう1冊『Harbinger』0号が発行され、そこではToyo Haradaの過去が語られています。
裕福な家庭に産まれ子供時代を過ごしたHaradaですが、広島に落とされた原爆によりすべてを失い、代わりに強力な能力を得ます。子供の見ながら近隣の指導者的立場になったHaradaは、そこで人間の欲や心の醜さを目の当たりにし、理想の社会を築き上げることを決意します。
また、『Harbinger』という物語は若き日のHaradaがチベットの僧院の中で血を流しながら生き続ける僧侶に会いに行く、という謎のシーンから始まっています。このBleeding Monkはその後随所に登場してくることになり、Haradaの計画はBleeding Monkの予言的なビジョンと深く関わっているようですが、その内容は現時点では明らかになっておらず、今後語られて行くことになります。また、第2次大戦前生まれだとすると、Haradaの年齢と現在の見かけが合わないことに気付いた人もいると思いますが、その秘密は『Harbinger War』の中で明らかにされます。

このあたりでは作画が毎回交替していたりして、ちょっとまとめにくいのですが、特筆すべきは0号のHaradaの過去パートを手掛けているフィリピンのアーティストMico Suayanでしょう。線がとかデッサン力がとかタッチがとかいうよりもはや世界の切り取り方がすごいというレベル。やっぱりすごいアーティストってまだまだ知らないところに沢山いるなあと感心しました。

ということでやってみたら案外長くなって、やっぱり先にやっておいてよかったなという感じです。次回その6こそは『Harbinger War』。なるべく早く書けるように頑張ります。


●関連記事

Valiant その1 -X-O ManowarとHarbinger-

Valiant その2 -Bloodshot-

Valiant その3 -Archer & Armstrong-

Valiant その4 -Shadowman-


●Harbinger


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