2016年11月29日火曜日

Revival 1: You're Among Friends -Image Comics人気のホラーコミック・シリーズ-

近年のImage Comicsのヒット・シリーズ…と思っていたら第1号が出たのは2012年だったりするのですが、現在も進行中の(44号が今月発売)人気シリーズであるホラー/カントリー・ノワール作品です。少し前に書いたけど、TPB第1巻の序文ではあのJeff Lemirieが僕もこういうRural Noir書きたかったんだよなあ、と言っている作品です。


【あらすじ】

ウィスコンシン州の田舎町Wausauで、新年明けて二日目の月曜日の未明、それは始まった。

火葬中の遺体が蘇生し、炉から這い出し、葬儀を待つ少女の遺体が起き上がり家に帰りたいと告げる。病院では死亡を宣告されたばかりの老人が目覚め、警察の死体保管庫では死体袋に入れられた死体が起き上がる。

この小さな田舎町で、原因もわからないまま突如死者が蘇り始める。生き返った者たちはゾンビのようなものではなく、死亡前の記憶も持ち、それまでと何ら変わらない人間に見える。

この原因不明の事態は、さしあたっては何か感染性の病に類するものとの危険性を考えられ、町は閉鎖され、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の職員も派遣されてくる。
警察署長の娘であり、自らも警官の一人であるDana Cypressは、父からこの事態に対する渉外担当の任を与えられ、CDC職員のIbrahaim Raminとともに事態の調査にあたる。

そして、一見生前と何ら変わらないように見えた生き返った人々の中に、少しずつ小さな歪みが現れ始める…。


というところがあらすじというか大まかな設定ぐらいのところで、実はこの作品かなり登場人物も多く入り組んでいて、最初の5号分を収録したTPB1巻ではまだあまり話も進んでいない状態だったりします。例えばかなり登場人物が多いタイプのアメリカのTVシリーズとか観て、まだ第2話が終わったぐらいのところで主人公周辺以外の人物関係などもあまり把握できてないような感じ。しかし何とか新しめの現在進行中の作品をなるべく多く伝えて行きたいなという思いで、とりあえず何とか頑張ってみます。

とりあえずその沢山いる登場人物から。まず主人公であるDana Cypressは離婚歴があると思われるシングル・マザーで、小学生ぐらいの年齢の息子と二人暮らし。シングル・マザーとなっている経緯などについてはまだ詳しくは語られていません。息子についても眼鏡をかけた母親思いの性格の良い子というぐらい。父親の警察署長は厳格な人物のようで、Danaは常にその期待に応えたいというのが少し強迫観念となっているようです。Danaにはさらに大学生の妹Marthがおり、実はこの妹第1話である事件に巻き込まれ死亡した後、蘇生しています。その後の彼女の行動がストーリーの一つの軸となって行く感じ。CDCのIbrahaim Raminについてもまだあまり詳しくは語られていませんが、基本的には知的で温厚そうな人物で、地元警察との対立はなさそうな感じ。お互いにちゃんと紹介される前にDanaとバーで出会い、行きずりの相手同士としてカーセックスまで行きかけており、ちょっと二人の関係は複雑な様子。その他にフリーランスで新聞などの記事を書いているらしいMay Taoという女性(中国系かな?)もストーリーの中では重要な役割を果たして行く様子。歪んだ思想の持ち主でイカサマ臭い悪魔払いの神父Abel。閉鎖された町の中で唯一のTVリポーターである女性Jamieなど。その他にもまだまだ増えそうな感じ。
全体の雰囲気で言えば、例えで出したようにアメリカの小さな町を舞台にして多くの登場人物が交差するTVシリーズという感じで、やっぱりホラー・サスペンスという傾向で有名なところではツイン・ピークスとかでしょうか。最近のでは未見なのだけどスティーヴン・キングのアンダー・ザ・ドームとかも近いのかも。未見のを例えに出すとまずいかな?TPB第1巻の時点では、まだ閉鎖された町から出るの出ないのという騒ぎには至っていません。少し人物関係が複雑だったりしますが、死者が限定された地域で蘇るというとても明確で興味を引く謎を中心とした物語で、ちょっと挙げたようなTVシリーズとかが好きな人にはおススメのシリーズです。

こちらのシリーズ作者はライターTim SeeleyとアーティストMike Nortonのコンビ。Tim Seeleyは2000年代に入ってから活躍中のライターで、アーティストとしてのの仕事もいくつかあるようです。マーベル、DCの仕事も多く、最近ので有名なところはDCの『Grayson』あたりか。代表作は『Hack/Slash』。こちらはそもそもはDevil's Dueというところで始まったシリーズなのですが、同社が経営難に陥り、現在はImage Comicsに移籍し続いているシリーズです。Devil's Dueの最後のころは原稿料が支払われなかったらしい。カバーなどを見るとカッコイイ色っぽいお姉さんが主人公で、ジャンルはホラー/ゴア/マチュアなどとなっており、そういう作品はぜひとも私の読みたいところなので、例によって例のごとく詳しい内容は調べておりません。初期のDevil's Due版についてはImage Comicsからプリント版でオムニバスが出ているようですが、Comixologyでは扱っていないようです。デジタル版はiVerse MediaというところのやっているComics Plusというショップで、Devil's Dueから買えるようです。Comics Plusはアプリ・ショップもあり、Comixologyに出していないような小さい怪しげなパブリッシャーも沢山あり気にはなっているのだけどなかなかそこまで手が回らないところです。とりあえず『Hack/Slash』についてはなるべく早く読んで詳しく書く予定です。
アーティストMike Nortonはキャリアが2001年のDevil's Dueのアート・ディレクターから始まっているので、Seeleyとも長い付き合いなのでしょう。その後、やはりマーベル、DCなどでも色々な仕事をして、ルッカの『Queen & Country』にも参加しています(Vol. 7: Operation: Saddlebags)。『Queen & Country』の方については次の第3回の時に詳しく。彼の作品として最も知られるのは、アイズナー、ハーベイ両賞を受賞した2011年から始まったウェブ・コミック『Battlepug』でしょう。こちらはDarkhorseから単行本も出ているようですが、ウェブの方でも読むことができます。基本的にはくっきりとした滑らかな線を主体とする日本的にも見やすいきれいな画で、作品によって多少タッチは微妙に変わるようですが、この作品に関してはあまり誇張のないリアルなタッチで描かれています。

Tim Seeleyホームページ

Mike Nortonホームページ

Battlepug

こちらのシリーズ、前述のように現在44号まで発行され、その後も継続中。TPBは7巻まで出ています。2014年にはあの『Chew』とのコラボレーション作もありました。ちょっと設定とキャラクター紹介ぐらいで終わってしまいましたが、次回登場の時にはもう少し話の方向性なども詳しくお伝えできると思います。



●Revival



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