2015年2月20日金曜日

ZOMBO You Smell of Crime And I'm Deodorant ! -ZOMBO第2巻!-

さて、2年目突入の第1弾は初年に倣いこの『ZOMBO』TPB第2巻『ZOMBO You Smell of Crime And I'm the Deodorant !』です!前回はあまりに作家や作品の数が多すぎたので、「どうせ次やるんだからいいや」と思って省略しましたが、もちろんこのAl Ewing/Henry Frintによる『ZOMBO』は私の最大の注目作であります。

では続きを、と思ったのですが、まあ前々から薄々気付いてはいたのですが先日の『Fables』で決定的になってしまった事実として、こういう続き物のコミックなどの場合あまりに前回のストーリーを曖昧にすると次が書けないという問題が発生します。というわけで今後この手の続き物のコミックに関してはある程度ネタバレも含めてストーリーを紹介したり、今回のように後付で説明したりするということになりますのでその辺はご了承ください。『Chew』とかもまた仕切り直さなくては。

というわけで今回を始める前に前回の話として書いておかなければいけないのは、まずはZOMBOの必殺技もしくは秘密兵器の事。これはDeath Shadowといって、手から発生する竜巻のようなもので敵を飲み込みズタズタにして骨にします。原理は不明。これはそもそもは単独の兵器でデスワールド向けに開発されたものでしたが、敵地に送り込んだ途端ゾンビだけを襲うように設計されていたプログラムを逆にされて人間だけを襲うようになっていました。ZOMBOは第1シーズンの惑星でそれと出会い自分の武器として使うようになる、ということでした。
次に第2シーズンですが、TV中継を観てデスワールドを訪れた死にたがりのグループですが、当初はデスワールドでのすさまじい死に様にデスチューブの評価も高かったものの、すぐに飽きられて下がり始め、グループは一緒に行動すれば何か起こりそうなZOMBOとともに惑星を離れ、近くの衛星エプシロン9に向かいます。そこでは辛口の評論家(モデルはいるようだが不明)が主催するパフォーマンス・コンテストが行われていて、またしてもTV中継が。その一方で彼らが乗ってきた宇宙船に積まれていたデスワールドで死亡した仲間の死体がゾンビとして蘇生し、ひそかにゾンビが増え始めて行く。遂には溢れ出してきた大量のゾンビによってエプシロン9は壊滅するのでありました。
もう一つ、第1シーズンには遭難した宇宙船の乗客のひとりであるHolisterという女性が登場します。彼女は最終的には唯一の生存者となるのですが、第1シーズンの最後では「アンタといると余計に危険の方が寄って来るから一人で脱出ルートを探す」としてZOMBOとは別れ、以降の消息は不明になります。そして、第2シーズンの最後で崩壊するエプシロン9で最後に生き残ったZOMBOの前に政府のエージェントHolisterとして再び現れZOMBOを救出します。以降HolisterはZOMBOの指揮監督者として行動を共にするようになります。
と、少しぎこちない感じですが引き継がれる情報の整理も終わったところでやっと今回の2巻に移りますが、ここまででもずいぶん無茶苦茶な話で、まあ、思い付きで並べたようなものがひたすら暴走していくようなコメディで、その流れのギャグの部分をあまり書かずあらすじのみを抽出しようとするとこうなってしまうものでしょうが、この先もかなり無茶苦茶な話になりますので覚悟してお読みください。

The Day The ZOMBO Died (2000AD Prog1740-1749)

一方、その頃地球ではやたらと周囲の人間を馘首にする大統領の命により、コントロールに不安のあるZOMBOに代わって新たな対デスワールド兵器が開発されていた。その名は「OBMOZ」! Death Shadowをベースに作られZOMBOを上回るパワーを持ち、さらに犯罪を憎む厳格な性格に設計されていて、試験段階として地球で犯罪の取り締まりにあたっていた。既に不要となってしまったZOMBOだが、度重なるTV中継での露出により知名度・人気は上がっており、それを疎ましく思った大統領により密かに地球への帰還途上での暗殺が企てられる。が、無能な暗殺者により計画は失敗に終わりZOMBOは無事に地球に帰還する。

内心の怒りを隠しながら大統領はZOMBOの帰還を歓迎し、OBMOZと対面させる。少し前から兆候は表れていたが、その場で遂にOBMOZが暴走し、周囲の人間を手当たり次第に犯罪者として殺し始める。大統領は殺害され、ZOMBOも頭部を破壊され倒れる。だがZOMBOの移送に当たっていた好戦的な将軍の宇宙船に積み込まれていた強力な兵器によりOBMOZは建物の外に撃退され、姿を消す。

死亡した大統領だが、保存されていた記憶・人格データにより即座にデジタル大統領として復活する。頭部を破壊され脳を失くし倒れたZOMBOは再生は可能だが時間はかかる。Holister達生き残ったメンバーが今後の対策を検討している中、不意に突拍子もない絶叫が響き渡る。脳を失くし行動不能なはずのZOMBOが起き上がり鏡に映った自らの姿を見て悲鳴を上げていたのだ。ZOMBOを造った女性天才=マッドサイエンティストDr. Emily ProcoptusはZOMBOの下半身にもう一つバックアップ用の脳を設置していてそれが機能し始めたのだった。その脳の元の主は男性ストリッパーEric。出張サービスと偽って研究所に連れてこられそのまま勝手に手術され、以後の記憶は全く無い。戦闘能力を失ってしまったZOMBOだが、遭難中失った片腕を精巧な義手に代える手術費のために無理やり政府のエージェントにされたHolisterは、Ericの境遇に共感を覚える。

 一方逃亡中のOBMOZはDr. Emily Procoptusの許を訪れる。大統領の方針に反感を持つProcoptusはOBMOZの更なるパワーアップに力を貸してしまう。自らに模したDeath Shadowをまとい巨大化したOBMOZが再び大統領府に襲い掛かる。最大のピンチにEric=ZOMBOは身を挺してOBMOZに立ち向かい、遂には倒すが自らの身も犠牲にしてしまう。

そしてその時、地球には新たな脅威が迫っていた。エプシロン9でゾンビたちのリーダーになったHank Epsironと配下の辛口評論家たちの操るDeath Planetが地球に向かい邁進していた! 

Planet ZOMBO (2000AD Prog1825-1834)

地球に危機が刻々と迫る中、研究所でZOMBOの再生が進む。以前のZOMBOは全身緑色で顔面の皮膚が無かったが、再生中のZOMBOは顔面の皮膚も再生し、肌の色は灰色に変わっている。意識も戻り始めたが以前より性格に問題がありそうだ。だが、その裏では現大統領の対抗政党の”影の大統領”の陰謀が動いていた。”影の大統領”は現政府に不満を持つDr. Emily Procoptusを抱き込み、再生中のZOMBOを遠隔操作させていたのだった。

一方、奇矯な言動が続くデジタル大統領だったが、地球を救うための対策として、メンバー間の不和による抗争から大量の犠牲者をだし収監中の4人組ロック・バンドに特赦を発令し、再結成させるという意味不明の命令を出す。

そして、研究所ではZOMBOの様子から一旦はシャットダウンすべきとの検討も始まる。だが、Procoptusに操られたZOMBOはその時すでに行動を起こし始めていた…。

というところで今回はこのくらいに。続きは本編を読まれるか、『ZOMBO』第5シーズンが2000AD本誌に掲載されたときにということで。
えー、この『ZOMBO』第2巻ですが、1周年に取っておいたというほどの事ではないのですが、とりあえずは第4シーズンを2000AD本誌で読んでいたのと、なかなか続きが掲載されないのと、やっぱりもったいないのとでなかなか手を付けられずにいたのですが、まあこの機会にと読むことにしたわけです。あああ…面白かったけど続きは当分読めないや…ぐすん。第4シーズンは読んではいましたが、前を読んでなくてわかっていなかったところも多く、とても楽しめました。思いつきで出したとしか思えないキャラを前作以上に力業で出鱈目に走らせつつも、案外落としどころを計算しているAl Ewingの手腕は冴えるばかり。Henry Flintの画は一見かなり癖がありますが、一旦ハマると抜けられなくなる。何度も書いていますが私はこのHenry Flintの重い線の大ファンです。うーん、本当に好きな作品はただもう読んでヘラヘラしてるばかりで大した感想にならないや。残虐でたちの悪いギャグが大好きという人には絶対おすすめの第2巻でした。

文中でも述べた通り、昨年中現在に至るまでまだ『ZOMBO』の新シリーズは描かれておりません。まあ2000ADでも期待は高いし、あの終わりだからいずれは描かれると思うけど、やっぱりAl Ewingがアメリカでの仕事が忙しかったりするからなのでしょうか。かくなる上はそろそろマーベル作品にも手を出そうかと思うのですが、MARVEL NOW!以降はまだ全然手を付けていなかったりするからなあ…。まあその辺の話はまた次回に。なぜかと言うとやっぱり初年に倣い次回はAl Ewingの現時点での最新小説『The Fictional Man』だったりするからなのでした。           

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