2016年12月23日金曜日

John Rector / The Grove -Kindle実力派人気作家のデビュー作-

John Rectorという作家の名前を知っている人は、日本ではまだあまり多くないのかもしれませんが、アメリカのAmazon.comの、Kindleハードボイルド、ノワールなどのランキングでは大抵1作ぐらいは常にベスト100に入っているようなそのあたりでは結構な人気作家です。今回はその2009年に出たデビュー長編である『The Grove』についてです。

で、まずそのランキングについてですが、実はこれがちょっとややこしくて、例えばハードボイルドの1位となっているものが必ずしもコアなハードボイルド・ファンの満足するものとなっているわけではありません。まずそのジャンルというのが多分出版社であるとか本を売る側の自己申告となっているようで、とにかくハードボイルド、と言ってしまえばそのジャンルに入るわけで、しかもランキングというのは売り上げで決まるわけですから、別のジャンルで人気で売り上げが高くそれがそのジャンルで登録されているものの中で売り上げ順位が高ければ、これハードボイルドなのかな、という作品でも1位にランキングされてしまう仕組みとなっています。で、実際見てみるとアメリカで最近人気らしい"Kidnapping"とか"Women Sleuths"とかで売れてるらしいというのも多かったりするわけなのです。別にそういうジャンルのが悪いとか言っているわけじゃないのだけど、それでもやっぱり自分的な優先順位としてはあまり高くないわけで、まあそんな感じでランキングの中から本当に自分が読みたいようなものを探すのは少し難しくなっているわけです。それでもせっかくのランキングなのですから、何か自分の知らない作家でいいのがないかな、としつこく見ていてこれはどうなのかなと思っていたのがこのJohn Rector。そんなこんなしているうちに『Crime Factory』の1号を読んでいたらこの作品の割と好評のレビューが載っているのも見つけ、それなら読んでみようか、…と思ってから実は結構経っているのだけど、やっと読んでみたのがこの『The Grove』というわけなのでした。


【あらすじ】

目を覚ますと部屋にGregが入ってきた。
Gregは俺の幼馴染の親友で、今はこの町の保安官だ。

「お早う、Dex。昨夜はどうしたんだ?今朝Lizから電話があったぞ。」
「昨夜?」

まただ…。全く記憶がない…。Lizは少し前に俺に愛想を尽かして出て行った俺の妻だが、何があったのだろう?

「お前さん昨夜は荷物を取りに来たLizを銃を持って散々脅したそうじゃないか。ずいぶん飲んでたようだな。おまけにトラクターに乗ってあのざまだ。」

外を見るとトウモロコシ畑の真ん中に突っ切った道ができ、その先にトラクターが抜けだすのにかなり苦労しそうな状態ではまり込んでいる。
Gregは俺の銃から弾を抜き、しばらく預かると告げて帰って行った。トラクターを牽引してやるという彼の申し出は断る。

しかしトラクターの回収は予想どうり困難を極める。タイヤの下に入れていた梃子の板が割れて腕に傷を負う。日も暮れてきた。一旦戻って手当をしよう。
地所のはずれの雑木林を横切ると、若い女の子が持つようなポーチが落ちているのを見つけた。また近くのガキどもが入り込んだのだろう。

だが、林を抜けるとトウモロコシ畑にその持ち主らしい少女の死体があった…。


物語は主人公の農夫Dexter McCrayの一人称のみで語られます。最初は飲酒に問題があるだけのように見えるのだが、次第に実はもっと根の深い問題を抱えている人物であることが見えてくる。様々な事情から精神安定剤らしきものの服用が必要なのだが、妻が出て行ってしまってからはそれも止めてしまっている。タイトルの『The Grove』は彼の家の窓からも見える地所のはずれにある雑木林のことで、Dexterはそれを外界から隔てる防壁のようにも思っている。
死体を発見し、まずは親友でもある保安官のGregへの通報を考えるのですが、町での自分の評判を考えると自分が犯人であると疑われかねないと思い直し、とりあえずは自分で真犯人探しに動き出します。この辺の展開から、最初は記憶がないまま死体を見つけ、実は本当は自分が犯人かもしれないと自分でも疑いを拭い去り切れないままある種不条理とも感じられる状況を動くような、セバスチアン・ジャプリゾあたりのフレンチ・サスペンス風になるのかと思ったのですが、次第にDexterが自分の内面の狂気に囚われ暴走し始めるサイコ・サスペンスとなって行きます。Amazon.comではホラーのカテゴリにも入っていたり。
サイコ・サスペンスということで少し怖いところもあるけど、自分の感じではそれほど人を選ぶというほどではないかと思います。全体的にもとてもよく書かれていて力のある作家の良作だと思いました。あとこれは批判的な意味ではなくて、一人称で登場人物もさほど多くなく、なんとなく後に有名になる映画監督が初期に撮った低予算映画のように見える感じもちょっと面白かった。少し物悲しいのだけれど、穏やかな感じのラストはなんとなく作者の人柄も感じさせるものでした。
あともう一つこの作品で良かったところとしては、大変読みやすいことです。あんまり難しい単語もなく、文章も短めで複雑でないという意味。これから洋書を読んでみたいという人にはおススメの作品です。でもこれは案外英語が母国語の人にとっても同じことなのでしょう。この作品他John Rectorの作品ほとんどはAmazon傘下のThomas & Mercerからの出版で、Unlimitedにも入っていたり他にも色々とランキング的に有利なところもあるでしょうが、ある程度以上の人気を得る要因の一つにはそういうところもあるのだろうと思います。ただし!もちろん読みやすい文で書かれたものばかりが正しいわけでないのは言うまでもありません。例えばAnthony Neil SmithのBilly Lafitteシリーズなどは、まるで石切り場で気に入ったのを拾ってきたようなゴツゴツのままの単語をそのまま無造作に並べただけのような本当に素晴らしい文体で書かれているのだけど、若干読み難く、あっちの中学生レベルからの、文章が悪い作家へのお決まりの常套句をそのまま真似た「いいエディターを雇え」みたいなレビューがAmazon.comにあったりもします。
ちょっと自分の好みどストレートではないところで温度低めかもしれないけど、この作品作家については高く評価しています。もし身近な人に「英語でミステリを読んでみたいのだけど、おススメはありますか?」(イメージキャラ:広瀬すず)とかきかれたら、この作品とDani Amore(現Dan Ames)の『Dead Wood』と、あとそれほど読みやすいわけではないけど万人向けでユーモアもあるDave Zeltserman『The Julius Katz Collection』あたりを勧めると思います。うん。もちろんいないよ。

作者John Rectorはネブラスカ州オマハ在住の作家で、2009年に本作『The Grove』を自費出版でデビュー。翌2010年に第2作『The Cold Kiss』をSimon & Schuster UKから発表し、同年『The Grove』がAmazonからKindleで発売されてから人気作家となり、第3作以降はAmazon傘下のThomas & Mercerからの発売となっています。ちなみに第3作『Already Gone』は2011年にThomas & MercerがAmazon Publishingのミステリなどの部門として立ち上げられた時の最初のリリースの一作にもなっています。現在までいずれもシリーズ作品ではない長編が5作出ており、最新作『The Ridge』が来年4月に発売予定となっています。
とりあえず私の持っているKindle版ではまだ"Published by AmazonEncore"となっていたりするのだけど、Kindleでは更新があれば新しい版がダウンロードされるはずなので、今購入できるものと同じだと思うのですが、この作品本編、作者紹介が終わった後、何のタイトルも説明もなく別の話が始まり、とにかくよくわからないまま読んでみたのですが、結局これは後であらすじと照らし合わせてみたところ、第3作『Already Gone』のプレビューと分かりました。Kindleに関わらず巻末に次作のプレビューが掲載されているのはよくあることのようだけど、何の説明もないというのは初めて見て、Amazon本体からの出版なのにKindle初期は結構雑だったのだなと思ったり。それはともかくとして、その第3作も語り手である主人公が何か不条理とも思える事件に遭遇するところから始まり、同様に大変読みやすく、また前の妙な表現から続ければもう少しお金のかかった映画となるようにも見える作品なので、こちらから読んでみるのもいいかと思います。あっ、広瀬さんにもこちらを勧めればよかったかな?はっ!オレもどこかヤバくなり始めているかも…。

版元Thomas & Mercerについてですが、なんだかいまだにホームページとかもないのでなかなか全貌をつかむのが難しかったりするのですが、割と最近だと思うのだけど米Amazon.com内のAmazon Publishingのページが整備されたようで、そこからThomas & Mercer作品が見れるようになっているのですが、整理もされていないAmazonのリスト51ページとかで出てくるので面倒でちゃんと見ていません。根気のある人はこちらからどうぞ(Amazon Publishing - Amazon.com)。自分の守備範囲のところで言うと、日本でもお馴染みのところではマックス・アラン・コリンズのネイト・ヘラー物など、G・M・フォード、あとウェイワード・パインズ3部作のブレイク・クラウチなどが現在Thomas & Mercerから発売中。新しいものとしてはJohn Rectorの他には、Jay Stringer、Matthew Iden、Alan Russell、Alexandra Sokoloffといったあたりが注目かと。まだ始まってそれほど歴史もなく混沌としているところもあるかもしれないけど、とりあえず少なくともハズレ無しぐらいのクォリティーで出ているのではないかな、という感じでこれからも注目し、色々読んでいきたいと思っております。
今やっと気付いたのだけど、Unlimitedって自分はとにかくもう買っちゃった読みたい本が山積みになっているのでぐらいの理由でやってなかったのでそれほど気にしてなかったのだけど、結構それで読んでる人も多いと思うので、気軽に読んでみる機会にもなると思うのでもう少し気にしていくようにします。とりあえず今回のJohn Rector他、上にあげたThomas & Mercerの新しい作家とかはUnlimitedで読める作品も多いようですよ。さすがにUnlimitedおススメみたいなことをやるのは難しいかと思うけど、取り上げた作品の関連であるようなら今後はなるべく書いていくようにします。

John Rectorホームページ


【その他おしらせの類】
ここからちょいと荒れます…。クリス・ホルム『殺し屋を殺せ』!!まずは感想から書こう。素晴らしい!クライム・アクションの傑作である!主人公マイクル・ヘンドリクスは恋人との未来のために軍に志願し、そこで彼自身も知らなかった生まれついての殺しの才能を持つ者=キリング・カインドとしての才能を見出され、特殊部隊に配属され様々な秘密任務を執行することとなる。だがそれは彼の望んだものではなかった。陰惨な数々の殺しは彼の心を蝕み始める。そしてある作戦中に部隊が壊滅状態に陥った時、生き残った彼は部隊を離脱し、公式には死亡とされたまま密かに帰国し、新たな人生を歩み始める。だが、彼の手は汚れ、そして内に潜んでいたモンスターは引き出されてしまった。もう2度と愛するものを抱くことはできない…。しかしキリング・カインドである彼にできるのは殺しだけ。そして彼は”贖罪としての殺し”を始める。生かしておいてもそれほどの害はないと彼が判断した、殺し屋に狙われた人物からの高額の報酬と引き換えにその人物を狙う殺し屋を始末する。だがそれは本当に贖罪となるのだろうか?そして、度重なる暗殺の失敗に業を煮やした米犯罪組織の連合である<評議会>は謎の”殺し屋殺し”を始末するため最高の殺し屋を雇う。アレグザンダー・エンゲルマン。殺しを心から楽しむキリング・カインド。その生まれ持った才能と手段を選ばぬ残虐さで次第にヘンドリクスへと迫ってくる。更にもう一人、犯罪捜査の側でもFBIの女性捜査官チャーリー・トンプソンが、数少ない手掛かりの中から”殺し屋殺し”の存在を嗅ぎ付け、日々の多くの捜査に追われながらヘンドリクスを狙う。そして、そして組織の金を着服し告発に寝返った男にシンジケートの処刑宣告が下り、モラルを持たない粗暴なキリング・カインド、レオン・レオンウッドがヘンドリクスの標的となった時、カンザス・シティのカジノが血みどろの屠殺場と化す!
と、ちょっと長くなってしまったのだけど、前の『バッド・カントリー』が少し雑だったかとの反省と、『殺し屋を殺せ』というタイトル自体はそれほど嫌いじゃないけど、原題で主題でもある”キリング・カインド”という部分が少しぼやけちゃってる感じがしたので自分なりにまとめ直しました。テンポよく進むハイスピード・アクションながら、緩急、静と動の使い分けも上手く、泣けるところは本当に泣ける。レスターよ、お前こそが真の戦友だよ!周囲のキャラクターや風景、環境などが良く書き込まれているゆえに、読者が感情移入しやすい内面を持ち、欠陥の少ない主人公が少し薄く見えてしまうのがシリーズ物としての今後の課題か。しかし申し分のない素晴らしい作品です。こんな傑作が翻訳されて本当に良かったよ。絶対続きも出してね!
だがしかし!…いや、こんな傑作を杜撰に扱う奴がいたら許さん!と恐恐としていつもより多くの感想をチェックしたのだが、なんか割と多くの人が楽しく読んだようで、それならいいかー、とか思ったのだけど、だがしかし!どうしても言っておかなければならんことがある!あちこちで見つかったのが「『暗殺者グレイマン』と比べると…」というような文言。繰り返して言うが、これはクライム・アクションの傑作である!犯罪小説である!ハメット、チャンドラーらのハードボイルドから派生し、ジム・トンプソン、ライオネル・ホワイト、デビッド・グーディスといった作家を生み出し、あの悪党パーカーを経て、ジョージ・V・ヒギンズ、エルモア・レナード、ジェイムズ・エルロイにルへイン、ペレケーノス、ランズデール、そしてヴィクター・ギシュラー、ドゥエイン・スウィアジンスキーといった作家へと続く(うわー、いっぱい抜けてる気がする!)系譜へと連なる作品である!「冒険小説」に属する『暗殺者グレイマン』とそのまま比べるべきものではない!しかもそれを誘導しているのが日本版版元である早川書房であるのが大問題なのだ!田口俊樹氏のあとがきも明らかにクライム・ノベルのものでもあるのにかかわらず、グレイマン・シリーズに似たカバーに加え、「新たな暗殺者シリーズ、堂々開幕」などというへっぽこコピーを帯に付けるという大暴挙!まさか天下の早川書房がこれちゃんと読めなかったんじゃあ…、などと考えるとそっちの方が怖くなるので、ここは「これはグレイマンと絡めた方が売れるでやんすよ、ゲヘヘ。」という下衆な心でやったものとむしろ信じたい。反省したまえ!
ではなぜ常々ジャンルなんていうのは曖昧で良い、と言ってる私がこの違いにこだわるのか?それは近年この「冒険小説」読者によるクライム・ノベルへの誤読被害が大変多いからである。あ、まず言っておくけど「冒険小説」にカギ括弧がついているのは別に「冒険小説」論壇への私の反感とかを表明しているものではない。以前2000ADのことを書いてる中で言ったので見てない人もいるかもしれないけど、なんか少年少女も含む愛と勇気の冒険クラブが汗臭いマッチョのたまり場になっちゃってる感が少し嫌、という個人的感情である。まあ、実際に「冒険」で「小説」なのだし、曖昧で雑に散らばってる感のあったものにある種明確な定義を与えた部分もあるのだし、呼びたい人はそう呼べばよい。私が納豆が嫌いだからと言って、この世から納豆を殲滅すべし!などと思わないのと同じ話である。でもひじきは根本的に食用とすべき海草なのかという疑問は長年持っている。えー?だって海水浴とかでいっぱい流れてる海草は食べないでしょー。毒とかじゃないのに。なぜあんなに苦いのをそもそも食べようと思ったの?きっと元々は漁師村の誰が苦いのを一番たくさん食べられるか大会で始まって…、いや、長年の疑問故思い切り話がそれてしまったのですが…。
えーと、つまり「冒険小説」による誤読被害の話である。そもそもがクライム・アクションと「冒険小説」は形が似ているようだが重点となるところは微妙に違う。それを無理矢理「冒険小説」の枠に押し込め歪んでしまったところを引き算して語るなどというのは間違っている。例えばその『暗殺者グレイマン』だってクライム・アクションの枠に無理やり押し込めて語れば、「こんなに無駄に世界中走り回らず、もっと狭い地域で追手も片っ端から倒すんじゃなくて遺恨を増やしながら何度もぶつかる方がもっと濃密な物語となっただろう」なんて言い方もできる。そんなこと言わないけど。あれはああいう形で書かれた物語で、そういう形で優れた作品だからである。だがなぜだか知らんが「冒険小説」愛好家の中には何でもかんでも「冒険小説」と思い込み、自信たっぷりに無理やり押し込めて歪んだところを欠陥と指摘し、挙句に「スケールが小さい」との決まり文句で批判する人が多い。こーゆー人達って作家本人がその感想を見てどう思うと思ってるんだろうか?自分も舞台を国際的に広げた「スケールの大きい」ものを書かなければ、と反省するとでも?こういう作家は当然のことながら、自分の目指すジャンルに近い作家の小説は読んでいる。ル・カレからラドラム、クランシー、カッスラーに至るまで(こっちは大幅に飛ばしたけど、適当に補ってください)少なくともどういう作家か把握できるぐらいには読んでいるはず。ではなぜそれでもそういう作品ではないものを書くのか?それは上に書いたような犯罪小説の作品に感動し、そのような作家に続きたいと思い作家となったからである!
そもそもこの「スケール小さいクレーマー」たちは、もしかしてそういった「冒険小説」が国際的な舞台で、政治も深く関わり、「スケールが大きい」からミステリやエンターテインメント小説の中で最上位にあるとでも思ってるんだろうか?…と考えてみると…思ってんだろうね。そういう人達って確かに存在する。なんかこの「スケール小さいクレーマー」に関しては何を言ってもしょうがない気もする。心ある人はこんなことを言ってる感想は相手にしないで下さいと望むだけです。「スケールが小さい」などと書いてあるだけでも明らかな誤読で、他のジャンルの人が好きな小説かもしれないですよ。
と、本編より長くなってるんじゃあ、というぐらい延々と書いてしまいましたが、このクリス・ホルム作『殺し屋を殺せ』、現代クライム・アクションの素晴らしい傑作であります。ごく少数派とは思いますが、「「冒険小説」か」と思ってスルーしちゃった人は絶対に読む価値あり!それにしても今回の早川書房の暴挙は許しがたいものである!企業は利潤を追求するもの、などというお決まりの言い訳など通用しない!世の中に虚偽の説明で販売してよい商品などないのだ!もう早川の本など2度と読まん!…などということは到底不可能なので、腹いせに正しい帯を作成いたしました!心ある人はサイズを合わせてプリントしてインチキ帯の上に貼りましょう!



…キリング・カインドうまくいかなかったな…。未熟。つまりは本は正しい説明で正しく読まれるべし、ということです。そして以前から言っている通り、こちらは「犯罪小説」と明記してある『オーファンX 反逆の暗殺者』についても近々語る予定です。まだ読み終わってないので調べてないけど、誰も「スケールが小さい」とか書いてないよね?

ずいぶん遅れとるのですが、あとお知らせを少し。まずは遂にこの作品が発売!現在最注目の大型新人Adam Howe君の初の長編作となる『Tijuana Donkey Showdown』が12月9日の発売となりました!以前にもお知らせしたように『Die Dog or Eat the Hatchet』収録の「Damn Dirty Apes」の主人公元ボクサーの用心棒Reggie Levineが再登場となる作品です。こちらにつきましては今読んでるアレの次の次ぐらいに読む予定なのですが、凄く面白かったら前倒しして早く書くということもあるかも。
そして今年もShotgun Honeyのセールが開催中。旧One Eye Press、現在のShotgun Honeyの全作品Kindle版が0.99ドルで発売中です。一応リストは作ったけど、前のはまだOne Eye Pressからの発行になっているので、自分でアマゾンで検索するときはShotgun Honey、One Eye Pressの両方で検索してみてください。で、そのShotgun Honeyなのですが、今週電撃的にあのDown & Out傘下のレーベルとして発行されることが発表されました!…いや、世間的にはそれほどのニュースではないでしょうけど…。この結果がどうなるのかはまだわからないけど、台所も苦しくKindle版しか出せなかったりするインディー・レーベルが統合・強化され新しい作家の作品も手に入りやすくなる先駆けかもよ。この先の展開にも注目して行きたいと思います。
そしてそのDown & Outの恒例となっている半月0.99ドル作品、今回は『殺しのグレイテスト・ヒッツ』などのアンソロジーの編者として知られるロバート・J・ランディージのThe Hitman with a Soulシリーズの第1作『Upon My Soul』です。日本ではアンソロジーと収録された短編しか出てないランディージがどんな長編を書くのか興味ある人は入手すべし。
それからずっと読もうと思っててなかなかたどり着けないでいたJosh StallingsのMoses McGuireシリーズがちょっとお得な価格で販売中。今年は『Young Americans』(あれ、これももしかしたらセール中かな?)がアンソニー賞ペーパーバック部門のノミネートにもなったJosh Stallings。通常より2ドルぐらいの値引きですが、読もうと思う人は今が手に入れるチャンス。と思ってよく見たらこちらもUnlimitedになっていました。とにかく結構面白そうなのでおススメ。来年こそは読んでなんか書きます。ああ、Shotgun Honeyの方も…。

と、また結局激しく遅れてしまいましたが、12月はこんなものか…。いや、一応は頑張ったのですが…。まあ世間的にはもう年末となってしまいましたね。年内もう1本ぐらいの気持ちで頑張ってみようとは思うけど、やっぱ来年になっちゃうかな。クリスマスは一切予定はないけど、最低限大掃除はやらんとならんし。とりあえず、少し早いけどここらで良いお年を、とか言っときます。もし間に合ったらもう一度言おう。それではまた。



●John Rector
■長編


■中編



●Adam Howe / Tijuana Donkey Showdown


●Shotgun Honey/One Eye Press


●ロバート・J・ランディージ/Upon My Soul


●Josh Stallings/Moses McGuireシリーズ、他




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