今回はチリの私立探偵小説作品、Ramón Díaz Eterovicの『Dark Echoes of the Past』。チリの私立探偵Herediaを主人公とした作品で、初の英訳作品となるが、本国でのシリーズでは2008年に出版された、シリーズ第13作『La oscura memoria de las armas』が
オリジナルとなる。英語への翻訳はPateick Blaine。というところが基本情報なんだが、そこまで来るのにやや手間がかかったり…。私立探偵Herediaはチリでは人気のシリーズで、TVシリーズやグラフィックノベルまであるそうなのだが、やはり英語圏では知名度も低く、Wikiもスペイン語のものしかない。 まあそれでも今や直ちにページ全体が日本語訳される時代なんで、そこにさほどの苦労はない。だが、問題はその作品リストについて。なんだか文中には12作出ているとあるんだが、作品リストはどう見てもそれより多い。こういう場合、Wikiの製作者が 短編作品などもごっちゃにしているというケースもあるので、リストにあるのが単行本として出ているかを照らし合わせるという作業で、最初に著作リストを作ってということになってしまった。結果としては、リストにあった2024年までのすべて、 全21作が長編作として出版されているのが確認できた。Herediaシリーズは、実はオリジナルのスペイン語版も日本からKindle版で結構な数入手可能なんだが、プリント版のみしか出てなく、日本からは全く手に入らないものもあったりして。まあ そんなわけで、これがオリジナルのシリーズ第13作だと確認するまで少々大変だったみたいな話なんだがね。
結局、「12作」というのは、多分最初にこれが作られた時の話で、その部分の文章は書き換えられないまま、新刊が出ると追加されてったみたいなよくある話だけど、他に情報源ないと今でも確認に苦労するものですな。とにかくこの作品 『Dark Echoes of the Past』は、2008年に出版された私立探偵Herediaシリーズ第13作というところからまた始めます。
さて、このシリーズについては、まずチリという国の現代史についてのある程度の理解が必要となる。1970年の大統領選挙により、アジェンデ大統領による社会主義政権が誕生するが、続く政治・経済的混乱の中、1973年第2のキューバ化を怖れる 合衆国からの介入もあり、アウグスト・ピノチェト将軍らによる軍事クーデターが起こる。以降1990年までピノチェトによる軍事独裁体制が敷かれることとなる。多くの反体制派の市民が弾圧され、後の政府公式発表によれば約3,000人、人権団体の 調査によれば約3万人が殺害され、数十万人が強制収容所に送られる。国民の10分の1である100万人が国外亡命し、その中にはロベルト・ボラーニョらの作家も多く含まれる。
このチリ・クーデターについては、当時世界的な注目を浴び、五木寛之の『戒厳令の夜』といったそれに関わるテーマの小説・映画なども多く作られ、知ってる人も多いかと思う。
そして、この私立探偵Herediaシリーズは、1956年生まれの行政官でもある作家Ramón Díaz Eterovicにより、その軍事独裁政権が衰退し、民政化へ移行する時期、1987年に登場する。
まあ、前置きとしてそのくらいの事情は把握してればというところなので、とりあえずあらすじの方を始めます。では『Dark Echoes of the Past』。
Dark Echoes of the Past
最悪とは、何もやることが無いことだ。あるいはほぼ無いということ。つまり、私が仕事に向かい、煙草に火を点け、プレイヤーのカセットテープを換え、そして右手の人差し指を湿らせ、読んできた本のページをめくり、その間ずっと事務所のドアに ノックがないだろうか耳を傾けているようなしばしばのこと。
こんな感じで、物語は主人公の私立探偵Herediaの、まあこの手の作品ではお馴染みのような仕事が来ない探偵の一人称のぼやきから始まる。
私立探偵Heredia (姓以外不詳)。年齢50代。多分作者と同じ。しばらく依頼人はなく、言ってるところの「仕事」とは副業である大学時代の友人に紹介してもらった、主に実用書といったあたりの本の書評。
長年交際している女性、13年前彼女が学生の時に知り合い、現在は精神科医(精神分析医?)のGrisetaがおり、作中にも登場するが、基本的には独り暮らし。Simenonという名前の飼い猫がいて、時々会話しているが、実際に喋れるニャンコ先生ではない、と思うけど。 あっ、夏目友人帳の方ね。風大左衛門はネコ語が話せるので会話しているのであり、ニャンコ先生が人語を話しているわけではない!とツッコミを入れてるぐらいのオールドタイマーもいそうだから…。
その他の友人としては、彼の事務所兼住居の建物の前で新聞売りのスタンドをやってるAnselmo。競馬仲間で、時々飯を食いに来たり、Herediaが怪我をしたり動けない時は様子を見に来てくれたりする仲。事件について相談したりもする。
しばらく自身の周辺の独り語りが続いた後、仕事のないHerediaは気晴らしに散歩に出かける。彼の住んでいるサンティアゴの周辺について少し語られるが、その辺は省略。
そして、自身の住む建物へと戻って来ると、ドアマンに呼び止められ、自分に来た郵便を手渡される。このドアマンの名前がFelix Domingoというのだが、毎度ワザとのようにFelizと間違えるというネタが繰り返されることになる。
自身の事務所兼住居に戻り、まず手渡された郵便物を改めるのだが、その中に707に住むDesiderio Hernandezという人物の郵便物が紛れ込んでいた。親切心からそこへ届けに行くのだが、ずいぶんとつっけんどんな対応をされて、やや不快になる。
まあこの「感じの悪い隣人」というのは、想像される通り一つの伏線だったりするのだが、その後も度々見かけることはあるが、実際に意味を持ってくるのはかなり後半。
そしてほとんど何もないまま第1章が終わり、第2章へ。
まずは友人の作家から電話が掛かって来る。Herediaの扱った事件の話を元に小説を書いている姓名不詳の作家。何かいいネタはないかね?
この作家はこの後も何回か出てくる。実際のところ主人公Herediaは作者自身が投影されている部分が多いと思われるのだが、それとは別の、商売として小説を書いている部分の自分ってところかと思う。
そしてその後、先に話だけ出て来た恋人Grisetaが、年配の女性を伴って現れ、そこから本編の事件が始まって行く。
女性の名前はVirginia Reyes。Grisetaの学生時代の教師で、最近再会し、それ以来食事などをして旧交を温めていた。
ごく最近、弟Germanを亡くしその状況に疑問を持っているところで、GrisetaからHerediaの話を聞き、調査を依頼するために彼女とともに訪れたということ。
彼女の弟Germanは、仕事からの帰り道で二人の銃を持った男に襲われ死亡する。警察は路上強盗とみて当てのない捜査をしているが、彼女から見ると疑問が多い。
その日Germanは給料日で、もらった給料の入った封筒を所持していたが、それには手を付けられておらず、またそれなりに高価な腕時計もそのまま残されている。警察の見方としては、手慣れた強盗の仕業ではなく、相手を殺した後パニックになって 何も取らずに逃走したというもの。
だがVirginiaよると、弟は殺される一週間前、何者かに尾けられているようだと話していたという。
「Germanはよく行くいくつかの場所で数人の男たちを見かけたそうよ。そして家の外の路上でも。はっきりわかっているのは、弟が恐れていたということ」
「弟は最近様子がおかしかった。家に帰ると自分の部屋に閉じこもっていたわ。弟が何か問題を抱えていたとしたら、それは勤めていたホームセンターで起こったことに関係すると思う」
Virginiaは、そのホームセンターで、従業員が関わる盗難事件が起こっていたようだが、詳しくはわからないと話す。
German Reyes。死亡時の年齢は60歳。若い頃結婚したが、短期間で別れその後は独身。子供はいない。2年ほど前、メディカルセンターで働くナース、Gendilda Roosと交際を始め、一時期一緒に暮らしていたが、最近はVirginiaの住む実家に戻っていた。
友人関係についてもわからないが、最近は多く何かのクラブ、あるいは団体の会合に出ていたようだ。
Germanは父の後妻の子供で、年も7歳離れており、結局自分たちはそれほど近しい間柄ではなかったのだろう、とVirginiaは付け加える。
二人の男に殺害されたとわかっている事情は、目撃者がいたからということ。Germanと同じホームセンターで働いていたDario Carvilloという人物。
一通り話を聞き終えた後、GrisetaはHerediaにVirginiaを助けてくれるかと問う。
少し考えた後、Herediaは言う。「最大の謎は、貴方の弟のようだ」
「もし、彼が怖れていたものが何か分かれば、それは何者が彼を殺したかを見つけ出せるかもしれない」
「調査はしてみるが、それが警察とは番う結果を導き出せるとは保証はできませんが」
そしてHerediaは彼女からの依頼を受けると告げる。
まずHerediaは、死亡したGermanの部屋、所持品の調査から始める。特にこれといった収穫はなかったが、残されていた雑誌の間から「Werner Ginelli、拷問医師」と書かれた謎のチラシを見つける。
あまりに片付いた部屋の印象に違和感を抱き、事務所に戻ってからVirginiaにGermanは最近所持品を整理したのではないかと電話で尋ねる。
Virginiaは、彼がしばらく前に大量の雑誌や新聞からの切り抜きを捨てていたと話す。
そこで、German Reyesがかつて軍事政権により拘束されていた者の一人であったことを知る。Germanはそれらに関する記事の切り抜きを集めていたということだった。
一方、Herediaは友人のジャーナリストに「Werner Ginelli、拷問医師」の調査を頼む。確かにWerner Ginelliは軍関係の医師だったが、既に死亡したと聞かされる。
そしてHerediaは、Germanが働いていたホームセンター、The Leon Lumberyardへと向かう。
目撃者であるDario Carvilloは、元警官でホームセンターでは警備として働いていた。10年勤めた後、警察を辞めた理由は地方転勤が嫌だったからと話す。
姉Virginiaの依頼により調べている私立探偵だと話すHerediaに、勤務終了後近くのバーで話すことを承諾する。
ホームセンター近くの一旦破壊された後、適当にテーブルや椅子を集めて作ったようなバーで、HrediaはCarvilloと会う。
あまり人付き合いの多くないGermanだったが、店ではレジ係として信用があり、Carvilloとは彼が元警官であることに興味を持ち、給料日などにはこのバーで話すことも多い友人関係だった。
Germanの興味は、彼自身の経験にも関わるかつての軍事政権による拘束についての犯罪だったが、民主政権後に警官になったCarvilloは、彼の話を聞くだけで、それ以上こちらから深堀りするようなことは話さなかったと言う。
そしてCarvilloが目撃した殺害状況について尋ねる。
その日その時間にCarvilloは店の出口で警備に当たっていた。殺害犯たちは、閉店30分前頃に赤いピックアップに乗ってやって来た。最初は彼にとって気にかかるところはなく、単に客が購入したものを運ぶために待っているのだろうと思ったとのこと。
だが、一旦用事で店内に入り、再び出入り口に戻ってもその車の中に居続けたことからCarvilloの注意を引き始める。車に乗っていた二人は両方とも60代と思われる年配者だった。
しかし、Germanが退勤するときには特に動きのない二人のことは忘れかけていた。Germanは今日は交際している女性と会いに行くと話し、Carvilloに別れを告げ去って行った。
Germanが道を渡った時、二人の男が車から出て、素早く駆け寄りそれぞれ二発ずつ銃を撃った。
あまりに早い出来事で、Carvilloは何もすることができず、倒れたGermanに駆け寄っている間に二人の男はトラックに乗りその場を去った。ナンバーを見ようとしたがプレートが泥で汚れていて、認識できなかった。
連中は何も盗んでいかなかったと聞いているが、とHeredia。
「奴らは標的に弾が当たる事だけしか気にしてなかったさ」Carvilloは答える。
事件の目撃者であり、Germanの友人でもあるCarvilloも事件については疑問に思っているが、警察の見方としては無作為な路上強盗の線で固まっており、何もすることはできない。
Herediaは、何か気が付いたことがあれば連絡してくれ、と名刺を置いて、Carvilloと別れる。
その後、HerediaはGermanが交際していた女性、Gendilda Roosと会い、彼が仕事の後週に二回、Caltural Center of the Americasで開かれる会合に出ていたことを知る。
そこで行われていたのは、軍事政権による拘束の非人道的行為を訴追するための市民団体の活動だった。
そこでGermanは、その拘束時代に残虐な拷問を行いながら、その訴追を逃れている人物たちの発見追及に熱心に取り組んでいたという。
German Reyesの殺害は行きずりの路上強盗によるものでないことは確かだ。彼が殺された理由は何で、彼を殺害しようと企んだのは何者なのか?
私立探偵Herediaの捜査は、Germanの過去によるものと、勤め先であったThe Leon Lumberyard内での何らかの事情の両面で進んで行く…。
* * *
以上、私立探偵Herediaシリーズ第13作、『Dark Echoes of the Past』の序盤のあらすじなんだが、まあ日本的には全く知られていないシリーズでもあり、ここはHerediaというキャラクターから始めた方がいいかと思う。探偵のタイプから言うと、アメリカ1970年代デビューのマイクル・Z・リューイン/アルバート・サムスンあたりが一番近いかと。アルバイトで実用本の書評なんぞをやっているように結構な読書家なんだが、プライベートでビル・プロンジーニの 名無し探偵とかを楽しみに読んでいるようなシーンもあるので、大体そのあたりがお手本なのかと思う。飼い猫がSimenonなので、クラシックなパズルミステリみたいなのも好きなのかもしれんが、この作品の中には出てこなかった。読書については、 他には地元チリの作家の詩集だとか、どっかでジョルジョ シェルバネンコを買ったら最後の解決部分だけなくなってたみたいな話もあったりする。
作者Ramón Díaz Eterovicは、チリという国の中で、とりたててどういう方向にも突出していない普通の存在として生きる人物として探偵Herediaを創造したということなのだと思う。そして、主人公がなぜそういう人物として創られたのかを 考察してみるのがこのシリーズを理解することに繋がるのではないかと考える。
「普通」の人物としての探偵とは言っても、彼が生きるチリという国の「普通」は、日本の「普通」ともアメリカの「普通」とも違っている。
少しでも危険があると思えば、当たり前のように拳銃を携帯して向かう。また、物語後半ぐらいには、普通の方法では情報が得られなかったり、相手を拘束しておく必要があると思えば、容赦なく暴力を使うというような、前述の 「アルバート・サムソン」タイプの探偵とは違うような行動もとる。
では紹介した序盤のあらすじ部分では直接は関わって来なかった警察はどうか?
序盤4分の1ほど進んだあたりで、ある事情でHerediaの知り合いであるBernals刑事が事務所を訪ねてくる。友人といった関係ではないが、過去に何度か同じ事件に関わったという知り合い。「お前はちょっと間抜けではあるが、それなりに評価 している」というのがBernalsのHerediaに対するスタンス。
この作品から透けて見える感じからして、チリの大都市であるサンティアゴであっても、その警察力はあまり高くなく、日本の子供向けマンガのようにしょっちゅう警察が「○○くん」と探偵を頼りにするようなあり得ないフィクションほどではないが、 とりあえず信用できるなら私立探偵でも捜査のあてにするぐらいのものなのだろうと思う。
物語後半、犯罪にも関わっているような人物から情報を得るため、協力関係にある人物とある場所に赴いた際、銃を出してきた相手を射殺することとなってしまうのだが、一旦現場を離れ、事務所からBernalsに電話し、あれは自分がやったが 正当防衛だったと話せば、お前が言うんならそうなんだろう、捜査の手間が省けたぜ、となったり。Herediaに対する信用という部分はあってのことだが、当地の治安というものがそのくらいということなんだろう。
この作品に登場するBeranal刑事は、結構荒っぽいところもある大雑把な警官だが、それでも善良な警察官なのだろう。都市部においてもそれほど犯罪抑止に強く働いているように思われないこの国の警察には、悪徳警官も多く存在するのだろう。
一方で、民主化されたといっても、過去の拘束拷問といった犯罪的行為には目を瞑り、過去の軍事政権を強く支持するような元軍人達も多く存在し、作品内にも登場する。その一方で、過去のそういった行為に従わざるを得なかったことで心を病み、 現在も酒に溺れ続けるような人物も描かれる。
例えばチリという国も、極端な話をすればロジャー・スミスが描いた南アフリカみたいに、かなりダークで陰惨なノワールが書けるような部分もまだ多い国なのかもしれない。だがそこで、おそらくはこの国が普通の国であって欲しいという願いも 込めつつ、普通の人物がこの国の犯罪という形で現れる様々な問題に立ち向かって行く物語の主人公として、作者Ramón Díaz Eterovicが創り上げたのが、まさに軍事独裁政権から民主政権へと移行する時期に登場した、「普通の男」である 私立探偵Herediaだったのだろうと思う。
この作品を読んでいて特徴的だと思ったのが、Herediaが移動中だったり散歩に出てりして見る風景の中に、通りすがりに見る普通の市井の人々の日常の姿が多く描かれるところ。暗い時代を過ぎて来たこの国の中では、それはとても 美しい風景なのかもしれないと思った。
南米のハードボイルド/私立探偵作品としては、メキシコをその内部から鮮烈に描いたパコ・イグナシオ・タイボ二世の私立探偵エクトル・ベラスコアラン・シェインがあり、それほどの衝撃ではなかったが、それでもこのRamón Díaz Eterovicの 私立探偵Herediaは別の意味で現代のチリという国が見えてくる優れた作品だった。まあおそらくはこっちの方がとっつきやすいと思うしね。
唯一つ残念だったのが、この作品シリーズ第13作目ということで、できればもっと初期のところから読みたかったなあ、ということなんだが、前述のように情報が少なくわかりにくいところで後から調べてみたら、英訳版第2作になってる 『Angels & Loners』が1995年出版のオリジナルのシリーズ第4作だった。こっちから読めばよかった…。まあそんなわけで、もしこの私立探偵Herediaを読んでみたいという人がいるならそっちからの方がおススメかもしれない。
以下は前述のように少々苦労して、結局Wikiのまんまじゃんで作ったRamón Díaz Eterovic/Herediaのリストなんだが、こういうものとしては珍しくオリジナルのスペイン語版も大半ぐらいのところでKindle版で日本からも入手できるので、 スペイン語に堪能な人はそちらを読んでみるのもいいかも。TVシリーズやグラフィックノベルにもなっているHerediaシリーズだけに、主人公の見た目も固まってて、それぞれの表紙に描かれているのでイメージしやすいかも。また、 グラフィックノベルがあるといっても、どーせ日本からは手が届かんもんだろ、と思っていたら、こちらもKindle版で入手可能!うーん、スペイン語読めないけど、どうすっかな?
■Ramón Díaz Eterovic/私立探偵Herediaシリーズ
- La ciudad está triste (1987)
- Solo en la oscuridad (1992)
- Nadie sabe más que los muertos (1993)
- Ángeles y solitarios (1995) 英訳版『Angels & Loners』(2018)
- Nunca enamores a un forastero (1999)
- Los siete hijos de Simenon (2000)
- El ojo del alma (2001)
- El hombre que pregunta (2002)
- El color de la piel (2003)
- A la sombra del dinero (2005)
- Muchos gatos para un solo crimen (2005)
- El segundo deseo (2006)
- La oscura memoria de las armas (2008) 英訳版『Dark Echoes of the Past』(2017)
- La muerte juega a ganador (2010)
- El leve aliento de la verdad (2012)
- La música de la soledad (2014)
- Los fuegos del pasado (2016)
- La cola del diablo (2018)
- Los asuntos del prójimo (2021)
- Imágenes de la muerte (2022)
- Dejaré de pensar en el mañana (2024)
●グラフィックノベル
- Heredia detective: Narrativa gráfica (2011)
なんかしばらくぶりになってしまった、と思っていたが結果的にはそれほどじゃなかったか。個人的事情が云々とかブツブツ言ってたが、実は12周年とか言ってた2月ごろに親族が亡くなり、しばらくは忙しかった。なんかこんなところでお葬式があるので~、とか書く気がしないぐらいの近しいところで。
12周年というタイミングで、先にやってたり、書きかけである程度進めてたのもあって、実際には前の『He Died with His Eyes Open』以後ほぼ一か月近くどちらのサイトもほとんど触ってなかったぐらいの状況だったが、結果的にはいつも通りの一か月少々ぐらいの中断だったので、あんまり個人的なこと書くの好きじゃないし、こんなの書かなくていいかなとも思ったが、後々なんかのタイミングで見て、あまりにも知らんぷりして書いてると自分的にきつくなるかもと思って、少々「個人的事情」について書かせてもらいました。
3月後半ぐらいにはなんとか一区切りついたんだが、体力気力共に底を尽き、しばらくは力も出なかった。急なことというわけではなく、気持ちの整理もついてるつもりだったが、それでも人並みにショックだったんだろな。なんか力でないんで、ちょっと画とか描いて遊び始めたら、そっちが楽しくなって、そろそろこっちもやらなきゃと思ってもここまで描いとこうと一週間ぐらい引っ張り、そのタイミングでスマホが壊れて、機種変更に4~5日えらい苦労させられたりみたいな感じで、やっと復帰という次第。なんかそんな事情の真っただ中で、コミックのサイトの方が3周年になり、とことんやる気のない挨拶になってしまい、そっち見てる人には申し訳なかったんだが…。
そんなわけで、こちら的にはやっと再開ぐらいの気分です。書かなきゃならんこと山積みです。山積みにしながらぼんやりしているうちにも世の中や作家は動きます。なんかしばらく音沙汰ないと思ってたら、ちゃんと情報出してるところを見てなかっただけで、Eric Beetnerの2024年から始まってたCarter McCoy三部作が最近完結と最後になって知ったり。ああEric Beetner、今度こそはちゃんと書かなきゃ。他にもずっと目を付けてたけどなかなか書けなかったNick Kolakowskiの去年終わったJake Halligan三部作なんてのもあるしな。あれもこれも、とにかく書かなきゃと思うものは、先に積まれたのを片付けなきゃ手も付けられない。ともかく頑張らなきゃと思うけど、またなんかあるんだろうな…。人生そんなもんだよね。まず自分本体が倒れないようにだけは気を付けようぐらいがやっとなのかもね。


















