なんでブロンソンの『狼よさらば』かって?最近観たから。なんか結構長いこと映画とか全然観れなかったのだけど、最近これじゃいかんと思い立ち、一日20分とか30分とかで下手すりゃい1本の映画を4~5分割ぐらいでぼちぼち見始めております。これが映画の正しい観方じゃないくらいわかってるよ!全然観れないよりはましだろうが。ホント時間作れないんだからさあ。で、ちょっとしたリハビリ気分で観始めたのがブロンソンの『狼よさらば』に始まるDeath Wishシリーズ全5作というわけです。はい、6周年ですがこんな感じのダラダラしたどうでもいい近況報告から始まります。
で、6周年です。6年も続きました。おめでとう。ありがとう。これも時々でも見に来てくれた皆様のお陰です。感謝しております。いや、ちゃんと大人なんだからちゃんとお礼とか挨拶とか言うよ。一応。でもホントに感謝してますよ。ありがとう。
さて…、あー、いやまあ、せっかく6周年なんでまた各方面を罵倒して回ろうかと思ってたんだけど、なんか今ちょっと時間もったいなくて…。なんかこんなこと言ってるとお前ブログやる気なくしたんとちゃう?とか思われそうだけどそういうわけじゃない。むしろその逆である。とにかく書かなきゃと思ってるもんがやたら多くて、まあ余力ない日もあるけど日々やらねば、とやる気だけは満々なのだ。で、そんな状況でなんか話の勢いとかで罵倒方向へ傾き始めると、あーこれ続けるとまた無駄に長くなって時間もったいないな、書かなきゃなんないこと多いし肝心の読書時間も圧迫するし、で戻って軌道修正ということを繰り返しているという現状であります。いやーホントバカな話なんだけどさ、色々ごちゃごちゃこだわってたのが片付いてこれからフツーにやれるとなったら、あーアレも書きたいアレも読みたいでホント時間もったいなくなっちまってるわけ。だったらやるなよ!途中でやんなったんなら知らんぷりして捨てろっ!まったくバカの極み…。
というわけで、まあやる気だけはあっても相変わらず体力も時間も思うようにはならんので、スローペースではあると思いますが、また以前通りに海外の犯罪小説やコミックについて一つずつ語っていく方向で頑張って参ります。あんまり余計な方向にスライドせずに…。ただなあ、なんか今の世の中どっちを向いても大人げないことは言わないで出る杭にならない安全圏で誰も怒らない、もしくは多数決的に勝てることだけ言ってかっこつける空気読みばかりじゃん。こんなニッポン空気読み主義人民共和国では、誰かが犠牲的精神を持って、バーカバーカと叫びながら遠くからウンコを投げつけケツを出して逃げるという崇高な行為を行わなければならんのだと常に思っておるので、まあまたそのうち私ポール・カージーのパルプヴィジランテ活動が暴発し始めるんじゃないかと思うけど。
当分やんないとか言った舌の根も乾かんうちになんだけど、昨年末のおなじみのあれについてだけは言っとかんといかんな。大人げないことをさせてもらうわッ!例のやつの海外編ランキングの老評論家先生による解説のジョーダン・ハーパー「ヤングアダルト」指定問題。あれ見て「ジョーダン・ハーパーってアメリカじゃラノベみたいなもんとして読まれてんの?」とか思った人いるんじゃない?んなわけねーだろっ!まあご年配先生の「60歳未満なんぞ小僧」主観の視点からの分類なんだろうけどね。念のために言っとくがこの『拳銃使いの娘』はアメリカのアマゾンでもイギリスのアマゾンでも「ヤングアダルト」なんて指定はされていない。アメリカで使われている「ヤングアダルト」ってジャンルはやっぱりラノベ的なものなんだよ。若い世代向けに書かれたものというわけではなく、アンタ本体の方が年喰っただけなんだよ。そのくらいもわからなくなったくらいの御歳なの?しかし私も何も、おじいちゃんのうっかり発言の揚げ足を取っていじわるしちゃえ、みたいなことでこんなことを書いてるわけではない。おそらくはこの老先生個人ではなく、結構高齢になってる読書のプロ先生の間でこの手の「若いもん向けの本」というような分類は始まってるものなんじゃないかと思う。これがどういう結果をもたらすか?それほど急激な変化はないかもしれんが、この辺のお年寄り連中の中で、この手のは若いもん向けのじゃから読まんでいいじゃろ、という意識が広がって行く。そしてそれらの本はそもそも読まれないということで、ランキングはおろか評価の対象からも外れて行く。そういう本ってあるよねえ。更には世に多い自分の頭で考えず権威が言ったことを鵜呑みにする層にもこの辺の意識は広がっちまうだろう。今回の『拳銃使いの娘』は、早川ポケミスというブランドがあって薄かったから結構読まれたんだろうが、次がもっとその辺の連中からプライオリティー低げなとこから出たらどうなるかわからんよな。だがこれらのこれからアメリカのエンターテインメント文学の中心へ向かって行くジョーダン・ハーパーのような作家は、当然40~50代以上の世代へ向けてではなく、最も積極的に新しい物語を享受しようとする、老先生の言うところの若い世代へ向けて作品を書いて行くだろう。この「若いもん向け」指定により、そこが日本のミステリ論壇ってところから欠落して行くことになるわけだ。つまり我々は読書のプロ連中によるミステリ論壇ってやつが現実の状況と乖離し始めるところを見たわけだ。論壇ってやつがこういう形で老朽化して役に立たなくなるというのは度々繰り返されてきたことで、歴史が証明してるよね。まあ老先生は、わしはそんなつもりで書いたんじゃない!と言うだろうが、そうならとにかく文章や言葉を扱ってる商売なんだからもっと言葉の選び方に気を配るべきなんじゃないの?ていうかさ、言葉ひとつで大損害につながることも多いわけだから選び方には常に細心の注意を払うべし、なんてのはあらゆるビジネスにおける常識なんじゃないのかね。まあ何でもかんでも「ビジネス」括りにして統計的な観点や判断で物を言うってのは私の好まないところだけど、これに関しちゃ該当するところでしょう。あーまたつまらんものを斬ってしまった。時間の無駄。これ書いてる間に絶対2000AD1号ぐらい読めたんじゃね?くそっ。あっ、そうだもしかしたらなんか心配になってヤフー知恵袋とかに「ジョーダン・ハーパーってラノベなんですか?」って訊いてくる「若い世代」がいるかもしれないから、違うよーと言っといてあげてね。あと念のため言っとくけどワシはラノベとかに対して差別的な考えはありませんので。ホントはパルプ的文化に注目する身としては少し把握できるくらいは読めればいいと思ってるのだけど、時間がなあ…。えー?だって基本ペーパーバックオリジナルでシリーズ物が多くて、なんだかんだ言ってもえちい女の子がカバーを飾ってるとか完全にパルプ要件を満たしてるじゃん。あ~なんか入院とかしたら読めるかな?物騒なこと言わせんなよっ!
ちょっとこういう機会じゃないと、とかく勢いで進めてあとであー、とか思ったりする辺りのお詫びを。なんか勢いでいっつも巷のレビューなんてどれもクソと言ってるような印象を与えてそのまま終わっちゃってるんですが、ちゃんと真面目に一所懸命レビューしている人たちも多くいることはわかってます。なんかそういう人まで流れで罵倒してるように見えていたら本当に申し訳ない。何度も言ってるけどさ、少し本を読み慣れればその話の欠点なんてのはすぐ見つけられるようになるし、大抵の本にはどっか欠点の一つや二つあるんだよ。そんなもんをあげつらって評論家面するより、きちんと読みどころを見つけてそこを薦める方がはるかに難易度高いし、それをやるのが本当の本読みなんだよ。自分だってなかなかそこまでできないこと多いけど、そうあろうと努力しとるんだよ。アホなただのこき下ろしレビューなんてちょいとそいつの自己顕示欲を満足させるだけで何の役にも立ってねえんだよ。本が売れなければそういうのの出版点数が下がって自分が読めなくなって損するだけじゃん。きちんと立派なものが書ければそれはベストだろうけど、そこまでできなくてなくてただ面白かったの一言だって、誰か一人ぐらいそれ見て読んでみようかと思うかもしれないじゃん。別に気に入らなかった本でもヨイショしろなんて言っとらん。だがそれだって好きな人はいるだろうし、その人のまたこういうのを読みたいという気持ちを妨害する権利なんてお前にゃない。誰も好きにならない本ならそのまま消えてゆくし、こういうベストセラーには売れて欲しくないと思ったって、そんなもんたかが一個の批判レビューでどうなるもんじゃない。好きな本、これが売れて欲しいと思う本だけを全力でホメるのだ!こういう本の売れない時代、翻訳バブル時代のまんまの尊大な「である」品評を垂れ流すばかりのなーんもあてになんない読書のプロじゃなくて、こういう草の根努力が本を売るんだよ。いっつも悪態ばかりついててごめんなさい。みんな頑張ってね。
ここでちょっとまた年末のアレに戻るけど、ああ、今度は悪態じゃないから。今年の隠し玉ってやつ。村のインチキ占い師こと私の「来年のハードボイルド/ノワールジャンルは大凶作になるじゃろう。イッヒッヒッ(ホラー演出)」という予想が見事に外れ、なんか結構色々出そうじゃん!うち、既に出た結構信頼できる扶桑社の年一冊ノワール枠のエリオット・チェイズ『天使は黒い翼をもつ』は当然みんなもゲットしたよね。あと今年今んところの最大の注目マッキンティ『The Chain』は昨年作でずいぶん早いしポケミスで出んのかもね。今ハードカバーはきつそうだからなあ。あと文春は…、かの悪名高い「女子ノワール」の前科があるんでちょっと慎重に。JKバイオレンスも一応チェックするので、もし面白かったらなんか書きます。話になんなかったら沈黙。少年チャンピオンとか言った責任とれるんだろうなあ!?あととりあえず順位とかもよかったんでこの勢いでハーパーが続いてルー・バーニーの『The Long And Faraway Gone』も出してくれるんじゃないかと期待しとります。まあたまにはアレも役に立つときあるね。プラス1ポイント!マイナス5億ポイントに。
なんか小説関連の愚痴とかがまたやたら長くなっちまったのだけど、この辺でコミックの方の話に。つってもなあ、なんかこういうときになるといっつも同じ話になっちゃって、また繰り返しになっちゃうんだけど、何とか日本に海外のコミックの読者を増やすことに役立ちたいってこと。そのためには一つでも多く翻訳のないコミックについて語って行かなければならないということなんだけど、最近はさっぱりできていない。なんだか前回ぐらいから二言目には時間がないとやたら言ってんのは主にコミックの方を何とかしなければ、という思いゆえなのですよね。なんかもう日本でも映画方面とかからのアメコミバブルみたいのも完全に終わって、もうしばらくはマーベルDC物が細々と出るくらいの時代に戻っちゃったから云々、みたいなこと書きかけてたけど、そんな無駄話してるぐらいなら早く書きかけの次の進めた方がいいか。とにかくコミックに関しては手当たり次第ぐらいの感じで書いていかなければならん、という思いは変わらず持ち続けていますので、何とかその方向で頑張って行きたいと思っております。なんかホントに申し訳ないっす。
「日本で売れない」。なんか一つの評価基準のように言われたりするが、こんなもんそこから利益を得ようとしているわけではない我々には全く意味なんてない。大体日本で「売れてる」なんてもんにはおおよそ食指が動かんのだから、日本で売れるとか言われてもじゃあそんくらいにあんまり面白くないんだろぐらいに思ってしまう。もうこんな時代、なんかお仕事でやってるとかお金を儲けようと思ってる連中なんか我々の欲しいものを供給してくれる見込みはほとんど無いんだから、何とかなる英語ぐらいのところでそっちを通さずダイレクトに面白いもんを探すしかないだろう。なんか「お金を稼ぐやつは敵」的な方向で話すと、私がコマーシャリズムがどうのこうのとかいう団塊漫談を始めるひょっとこと思われそうだが別にそういうわけじゃない。誰もやりたがらない学級委員…いやそれも違うな、誰も世話しないなら、えー金魚死んじゃうじゃん、しょーがないオレやるよ席近いんだし、そんなまめな性格じゃないし責任取らないよー、でクラスの隅っこで誰もやってくれない金魚の水槽の世話をしてるようなものだ。だってほら、Anthony Neil SmithとかJeff Lemiireとかケン・ブルーウンとか巨匠パット・ミルズとかエドワード・リーとかいった金魚が俺の面白いの読んでくれー、って口パクパクさせてるし。うわ、この水槽の金魚全然可愛くない…。だが金魚が可愛くなかろうが、日本で売れなかろうが全くカンケーない!日本で売れなくたってアメリカやイギリスで売れてるし、もっと言やあアメリカでも売れてなかろうが世界人口85億人が否定しようが全くカンケーなく、オレが面白いと思ったものを面白いぞーと書き続けるので、時々暇なときに興味あるやつあったら読みに来て下さい。なぜ最後低姿勢?だがクラスでただ一人自主的に金魚の世話をしていた温厚なポール・カージー君も、時々いきなりスーパーマグナムを振り回して「お前らも金魚の世話をしろ!」とヴィジランテ活動を始めることもあるので取り扱いには注意すべし。そんな感じでまたにゃな周年目指して頑張って行くのでよろしくにゃ。
というわけで、ブログ6周年のご挨拶でした。なんだか適当に思い付いたままにあっちこっち行ってるだけでこれがご挨拶かよ…。まあそもそもが節目の挨拶とか適当な方で、新年とかもなんもやんないしね。お前そんなんだからモテないんだよ。そんなの視聴率や本の売り上げが落ちてるのを「ほかに娯楽が増えたせい」にしてるのと同列の、都合のいい責任転嫁だけの言い逃れやん。沈むときは手近のもんなんでもひっつかんで巻き添えにするぞっ!なんか少しだけチャチャっと挨拶して終わるつもりが思いのほか長くなっちまって、画像とかにも思いが及ば文字ばっかりになってしまって申し訳ない。まあいつものことだが…。なんだか早く片付けようとして、ところどころお前ウンコ我慢してんの?みたいになっちまった気もするが、まああまり気にするな。所詮は人生などウンコの我慢の連続だ。オレ格言(著作権フリー)。
ここで嬉しいお知らせです。前回次ちゃんとあるのかなあ?とちょっと不安になってた第3回スプラッタパンクアワードですが、今年も続行されるようです。パチパチパチパチ!なんか音沙汰がないので大丈夫かと心配になってたのですが、前回のアップとほぼ同時期にBrian Keeneのホームページにエントリー締め切りが1月31日だよ~、というお知らせが掲載されていました。今月中にはノミネートが発表されると思うので、その際にはなるべく早くお伝えしますです。あと、第2回の長編部門受賞作『Full Brutal』も読み始めましたんでそちらもなるべく早いうちに。
なんかさ、今回なにかと言えば時間がねえとか愚痴ってたけど、これは別に毎日仕事行ってるから時間がないみたいな幼稚なことを言ってるわけじゃあない。これは私が趣味で楽しくやっとることなんで、趣味が進まんのの言い訳に仕事を出すなんて言うのは、仕事の言い訳にプライベートを出すぐらいみっともないことだからな。自分が使える時間をもっと有効に使ってチャッチャカ書けないのは私の努力不足であると、いつも反省自戒しております。まあアレも読みたいコレも読みたいで、読書時間がいくらあっても足りんのだが、何とかやりくりしつつこちらの方も頑張ってもっとたくさん書けるように努力して行きます。所詮仕事しなきゃもっと時間を使えるとか思ってるレベルの奴なんて、たとえなんかのラッキーで仕事から解放されたって結局同じかそれ以上の割合で時間を無駄にすんだよな。なるべく無駄なことは書かず、時間を有効に使って色々なことを書いていこうと思うが、何が無駄か決めるのは私なんで、また人から見りゃあ全然無駄なことを延々と書いて行ってやるのさ。
最後に私の近況的なことと言えば、最近やっとまた映画を観始めまして…ってそれ最初に書いたやろ!別に特別なことでもなけりゃこのブログにつなげるつもりはないけど、なんか色々また観れるといいなあと思いつつ、犯罪小説作家Jedidiah AyresさんのブログHardboiled Wonderlandの2010年代クライム・フィルム300選(豪儀!)などを眺める日々を送っております。そんじゃまた。急いで次書きます。
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