というわけでまたしてもやっちまったか言い訳前置きから気を取り直し、Brian Keeneである。日本では一向に作品が翻訳されないが、米エクストリームとかスプラッタパンクとかホラー界ではもはや重鎮というべきポジションの人気作家である。しかも、ゾンビ物の大家であり、彼の作品のいくつかは殿堂入り的なゾンビ・クラシックとなっているのである。(その辺については後ほど紹介。)そんなKeeneのオリジナル・ゾンビ・コミックとはいかなるものか。ここからじっくりと解説して参ろう。あ、最初に言っとくが今回の作品ここから続く『The Last Zombie』シリーズの第1シーズンであり、最後まで話さないとその方向性が掴めないため、今回に関しては全面的にネタバレしちゃうのでご注意を。では始まりまーす。
■The Last Zombie: Dead New World
コロラド州 フォート・コリンズ
世界の終わり 27日目
物語は既にゾンビで覆われた世界から始まる。未知のウィルスによる爆発的な感染により、人類の大半はゾンビと化してしまっている。
大量のゾンビたちが蠢く市街地。一台の軍の装甲車がその中をかき分けながら進む。車内には細菌学の権威Scott博士が保護され、軍施設のシェルターへと向かっている。人類最後の希望。そして装甲車はシェルターへとたどり着く。
コロラド州 ロッキー・マウンテン地下1マイルのシェルター
2年後
同施設にてゾンビ化ウィルスのワクチンの研究に携わっていたScott博士は、ある朝ミーティングに召集される。米国内に残された数少ない拠点の一つであるヴァージニア州のコマンドセンターからの連絡が途絶えているとのこと。ワシントンから事態の確認に向かったヘリも到着はしたが、その後通信に応じなくなっている。そして、最も近い拠点であるこの基地より地上部隊による調査隊の派遣が決定される。
ミーティング後、Scott博士は調査隊への参加を志願する。急がれるワクチン開発の途上、本来ならScott博士が基地を離れることはできない。しかし、ヴァージニア州のコマンドセンターには同じく研究者であるScott博士の婚約者Jenniferがいた。事情を考慮され、参加を許可されたScott博士は、調査隊とともにヴァージニア州へ向け出発する。
というのが、第1話のあらすじ。こんな感じで設定や話の向かう方向が示されます。現在では主流の感染によって広がるゾンビに覆われた世界から逃げ、2年間地下のシェルターに籠りワクチン開発に従事していた主人公Scott博士。衛星からの映像などを通じて外を断片的に見ることはできるのだが、実際に外の世界がどうなっているのかは、はっきりとはわかっていない。そして実は最近の外部からの映像ではゾンビを目にすることが無くなっている。ひょっとするとゾンビはもう絶滅してしまったのか?Scott博士たちが向かうのはそういう世界である。
戦車、装甲車両を連ね目的地へと向かう調査隊は、廃墟となった街で幼い少女の姿を発見する。そして続いて現れた母親。保護された二人は、ゾンビ禍を逃れ移動を続けながらこの町にたどり着いたところだという。
車両を下りた調査隊メンバーは、空気に腐臭を嗅ぎ、街にゾンビが潜んでいる可能性を考え、調査に動く。研究に役立つ現在のゾンビの状態を知る機会と考え、Scott博士も同行する。街の中へ向かい進んで行く彼らの前に、近づいてくる集団がある。ゾンビ?発砲し始める兵士達。突然の事態にパニックを引き起こしたScott博士はやみくもに走り出し、地面に彫られた大きな穴へと落下する。そこは腐臭の元となる処分する当てもなく大量の死体が投棄された穴だった…。
発砲する兵士たちの前、集団の中の一人が両手を上げ声を上げる。
「撃たないでくれ!俺たちはゾンビじゃない!」
彼らはハンセン病患者の集団だった。避難所などにも行くことができなかった彼らは寄り合い、この廃墟となった街でひっそりと暮らしていたのだった。
早計な判断により被害者を出してしまったことを謝罪する部隊長。そして彼らは多くの遺体が投棄されてきた穴の中で、落下の際頭を打ち意識を失っていたScott博士を発見する。
博士を救出した後、日も落ち、調査隊はその街で野営をする。深夜、その武器弾薬、食糧などを狙い、法の手が届かなくなったその世界を暴力で生き残ってきた武装集団が襲い掛かる。
一方、Scott博士は落下による怪我は軽傷だったが、急な吐き気など、怪我とは無関係に思える体調不良を覚える。不安を感じながら、念のためにと行った自分への検査。その結果、Scott博士は自分がゾンビウィルスに感染していることを発見する…。
調査隊にも大きな犠牲は出たが、武装集団は制圧できた。一夜明け、目的地へとむけて出発する調査隊。Scott博士は感染については黙したまま、車両に乗り込む。
これまでの行程では一体のゾンビも目撃されていない。もしかするとゾンビはもう絶滅したのかもしれない。彼は最後のゾンビになってしまったのか?
未完成のワクチンは進行を遅らせられはするが、完全に治癒することはできない。果たして彼は婚約者Jenniferと人間として再会できるのだろうか…?
以上が『The Last Zombie』シリーズVol.1『Dead New World』のあらすじです。シリーズタイトルである『The Last Zombie』の意味ももうお分かりいただけただろうか。「最後のゾンビ」、つまりこれは世界を脅かした感染によるゾンビ禍が終焉に向かい、ゾンビが絶滅した時に「最後のゾンビ」となってしまったのかもしれない男の物語なのである。
現代では主流となっている感染によるゾンビ・ホラー、ジョージ・A・ロメロ以降ということになるのだろうか、この手のゾンビ物語は必然的に人間ドラマまたは人間との戦いの物語となる。それは何故か?この手の物語では最後にそれを倒すことによって物語を終わることができるラスボスを作ることが難しいからである。ゆえに現代の多くのゾンビ物語は、意思を無くしたゾンビよりも、極限状態下での人間の暗黒へと向かう。そしてこの物語の舞台はそのゾンビ禍が終わりを告げているのかもしれない世界。2年間に亘るゾンビ脅威は世界をどのように変えたのか?ゾンビ・ジャンルの巨匠ともいえるBrian Keeneは、このゾンビ禍後の世界をどう描くのか?Scott博士の運命とともにとても楽しみでありますね。
ここでハンセン病について少し。あらすじの中の、ハンセン病患者がゾンビと間違えられて撃たれた、という記述には不快感を感じた人もいるかと思います。Keeneの意図としては、決して差別的なものではなく、困難な状況でより苦難を強いられた犠牲者として描いているものであり、また、後半武装集団に襲撃された時には、元々は普通の市民であったが保身のために犯罪者的なリーダーたちに従い非道なことも行う者たちよりも矜持を持ち、そして勇気と誇りを持った人たちとして描かれています。ゾンビ・ジャンルでは代表的な作家であるKeeneゆえ、心無い人たちによりハンセン病の方がゾンビ呼ばわりされるというようなことも当然聞いており、何かそういう差別行為を正せるような一石を投じたいという気持ちもあったのかもしれません。しかし、いくら言ってみたところでこれは啓発目的のものではなく、エンターテインメント作品ゆえ、当事者の方々が見て不快に感じたとしてもそういう理屈で説得できるものではないのでしょう。ただ病気に罹っているだけでも大変なのに、いくら優生保護法などの差別的政策が廃止され、教育現場などでも啓発への試みがなされていても、やはりいまだに偏見の目を向けられることも多いだろう方たちの苦しみは私などには計り知れないものだと思います。自分は日本では人気もなく翻訳される機会もほとんどないホラー・ジャンルの作家の作品のせめて一端だけでも伝えたいという気持ちでやったものですが、あらすじの中では全体のバランスもあり細部をきちんと書けず、雑な記述に気持ちを傷つけられた方がおられましたら、それはKeeneより以前に私の筆力の乏しさゆえのことであり、私の責任です。申し訳ありませんでした。
こちらのシリーズ、Vol/1『Dead New World』が始まったのが2010年で、2013年に発行されたVol.5『The Last Zombie: The End』で完結しているようです。カバーから察すると、やはり最後には博士はゾンビになってしまったようですな。
作者陣については、まず作画のJoseph Wightから。と言ってもあまり情報が見つからずほとんどわかっていないのだが…。まあ、この作品を発行しているAntarctic Pressでは主要な作家のようで、そちらからは結構多くの作品を出している。実はこの作品第2号から巻末に第2次大戦中ナチスが密かに研究していたゾンビをめぐる短いコミックが続き物として掲載されていて、あまりちゃんとクレジットもなくてよくわからず、このシリーズのサイドストーリーでゾンビの起源がそこにさかのぼり、いずれこのストーリーとつながるということなのだろうか、と思っていたのだけど、このJoseph Wightのオリジナル作品で『Nazi Zombies』というのがあるので、そっちと関係のあるJoseph Wightのみのオリジナル作品なのかもしれない。それほど特筆すべき印象のある画ではないけれど、それなりに画力はあり、Brian Keeneのストーリーを堅実に描いております。こちらの作品はモノクロで、アメリカのコミックでよくみられるグレートーンを多用したものなのですが、巻末のナチスの方のやつは線とベタだけの白黒で、結構エッジの効いている感じで、私はむしろそちらの方が好きだったりします。
そしてBrian Keene。結構な大御所だと思ってたけどなんだかんだ言っても21世紀になってからの作家なのね。と言っても2000年代ももう19年なのだけどね。長編デビューは2003年の『The Rising』でいいのかな。以降多数のシリーズ作品なども含め、50作近い長編小説を発表しているのだが、ちょっとアンソロジーなどの短編については不明なのだけど、少なくとも長編小説に関してはいまだに日本未紹介の作家である。えーと、ちょっと代表作もよくわからないところなのだけど、とりあえずデビュー作から続くThe Risingシリーズはゾンビ物として人気のシリーズらしい。とりあえず下に並べときます。そして、作家Wrath James Whiteとともに昨年より始まった、かのスプラッタパンク・アワードを主催。スプラッタパンク・アワードについては第2回へ向けての選考も進行中とのことで、ノミネート作品が発表の際にはまた急いでお伝えするようにします。コミック分野に関してはDC、マーベル、MAXなどでのホラー系シリーズへの短期の参加がいくつかあるが、一番まとまったオリジナルのコミック作品はこのThe Last Zombieシリーズというところです。
版元のAntarctic Pressは、コミック作家でもあるBen Dunnにより1984年に設立されたコミック専門のパブリッシャー。『Gold Digger』、『Ninja High School』などのアメリマンガ・スタイルのコミックを多く出版しているところです。その他にはこの手のリアルタッチのホラー、SF系らしき作品も多数。パロディ物らしき作品も多く見られて、『Steam Wars』というのもあるけど、これなんかパロディから始めて結構本格的なシリーズになっているのかもしれない。
初期には、現在はIDW傘下Top Shelfから出ているAlex Robinsonの『Box Office Poison』といった作品も出版しています。日本じゃあまり知られてないかもしれないけど、例えばジェフリー・ブラウンのガールフレンド三部作あたりと並び称されるタイプの有名な作品です。作家を志しながら書店で働くShermanとコミック作家を目指すEdを中心とした多くのキャラクターが登場するニューヨークを舞台とした青春群像劇。読んだのは結構前だけど、かなり好きな作品で、機会があったら…、じゃなくてこういうのもちゃんと書いてかなきゃなあといつも思うのですよね。ごめん。
Antarctic Pressはかなり初期からComixologyにも参加していて、現在も精力的に新作をリリースしているパブリッシャーですが、やはり小さいところで『The Last Zombie』シリーズもプリント版は現在は絶版で入手困難のようですが、Comixology、及びKindle版では簡単に入手できます。ここだけの話やけどComixologyの方がかなりお買い得でっせ。あれ?ごめん、5だけKindle版が見つかんない…?
Brian Keeneホームページ
Antarctic Press
さて、ここからはせっかくゾンビ・コミック特集ということなので、取り上げた作品以外にももうちょっと幅広く、アメリカのゾンビ・コミック状況をComixologyあたりで見られるものを中心に、ざっと見て行きましょう。第1回の今回は、アプリショップも出してるあたりの大手とやや大手の5社プラス1について。アメリカのコミックというのは例のビッグ2が大手過ぎるので、なんか言い方が微妙になるなあ。あと、自分の使ってるのはiOSなのでそっちの事情しか分かりませんが、ついでにアプリショップについても軽く説明しときます。
まず最初は、日本でも翻訳もあり知名度も高い『マーベル・ゾンビーズ』シリーズ。2005年に『ウォーキング・デッド』でおなじみのロバート・カークマンがライターで始まった人気シリーズ。最初のシリーズは5までだけど、その後もリターンズやらハロウィン特別号などで、毎年なのかは未確認だけどずっと続いているシリーズです。毎年ハロウィン時期になるとマーベルのおなじみのやつとして、Comixologyでも大々的なセールが行われるのだけど、今見てみたら最初のが出たのって2005年の12月でハロウィンとちょっとはずれてたんですね。その他マーベル系ではMAXからそのものずばりの『Zombie』というのや今回の主役Brian Keeneによる『Dead of Night Featuring Devil-Slayer』というのもあります。マーベルのアプリショップは、DC、イメージと同様にComixologyと同じものなのですが、マーベルだけは運営が独自で、Unlimitedも含むマーベルのWebショップと共通のアカウントが必要となります。アプリの方はComixologyと連動できるので、WebのComixologyで購入したマーベル作品もそちらで読むことができます。ただし、系列でもMAX作品はアプリの方では取り扱いがないので、そちらでは読むことができません。
かたやビッグ2のもう一方DCでは、マーベルのようなメインキャラクターをフィーチャーしたゾンビ・コミックは見当たらないところ。しかしComixologyゾンビカテゴリをずーっと見てったところ、私が英国コミックのライターの中でも特に信頼するIan Edginton(Brass Sun、Sticklebackなど)による『Victorian Undead』がDCより販売されているのを発見。もちろんジャスティス・リーグの面々が出てくる類いのものではなく、多分以前やたら色々あったサブレーベルから出てて、それらを整理統合した結果、現在はDCから販売されてるぐらいの事情なのだろうけど。英国コミックファンとしては言及しとかんわけにはいかんだろ。そしてDC系列と言えばVertigoが出てくるが、こちらで有名なゾンビ物と言えばTVシリーズも快調、もうすぐシーズン5も始まるという『iZombie』。うーこれまだ読んでないんだよー。なんかVertigo辺りはもっとあったような気がするが、今見つかんのはそれぐらい。見落としてたらごめん。DCのアプリショップは、前述の通りComixologyと同じもので、同様のアマゾンのアカウントが使えます。DCはVertigoのアプリも出しています。DC本体のアプリショップではVertigo作品は販売されていませんが、ComixologyやVertigoのアプリショップで購入したVertigo作品もそちらで読むことができます。逆は不可。でも買ったコミックが多くなりすぎれば探すのも大変になってくるので、Vertigo作品はそれ専用のアプリを持ってた方が便利。
続くイメージ・コミックスではまあ、なんと言っても『ウォーキング・デッド』でしょう。もはやゾンビ・コミックの代名詞ぐらいの格か。日本版も第7巻(TPB21巻分)までで一旦はストップかと思われたが、TVシリーズ人気に押されたか3年近くのインターバルの後、昨年より翻訳が再開されたようで良かったっすね。当方はどうせどっかで止まるんだろと思って翻訳を当てにせず原書の方を読み続けていたのだけど、なんだかんだで遅れていまや日本版からも遥かに置いて行かれてる始末。トホホ…。そんなわけで今どういう話になってるのか見当もつかないのだけど、シリーズの方はまだまだ続くようです。あとイメージでよく知られるロングランのゾンビ・コミック・シリーズと言えば、ベトナム戦争+ゾンビという設定らしい『'68』。見るからにこれはヤバい感満載のカバーが素敵。イメージ・コミックスのアプリショップも、ビッグ2同様のComixologyのもの。この3社の作品は大抵はそっちのアプリショップの方で購入しているのだけど、但しそちらではレーティング18歳以上の作品は販売されていないので、WebのComixologyの方でということになります。シリーズの途中の数話が18歳以上になってるとかいうのもざらにあったりするので。アプリでは販売されないレーティングの作品も、購入したものならそれぞれのアプリやComixologyのリーディング専用のアプリで読むことができます。
続いてのIDWは、『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』や『ロック・&キー』、『30デイズ・ナイト』などのシリーズを擁するパブリッシャー。こちらでは日本でも翻訳の出た『Zombies Vs Robots』。映画化されるって触れ込みで出てたけど、結局まだなのね。その他には『30デイズ・ナイト』のスティーブ・ナイルズのミニシリーズのゾンビ物などもあります。ここまでのパブリッシャーのアプリは基本Comixologyのだったのだけど、IDWのはMadefireのアプリ。Madefireは紙芝居的な動くコミック:Motion Booksを売りに出てきたアプリで、これ続くのかな?と思ってたら、IDWが参入して多分出資もあったのだろうというところで盛り返し、その後は色々なパブリッシャーが参入してきて、今ではDCマーベルあたりのも買えるようになるまで勢力を拡大している。Comixologyが世界最大の電子版コミック・ショップでも、iOSにはアプリショップがない現状で、出版社サイドから見てもやっぱりWebよりも気軽に使えるアプリショップの存在は大きいのだろうなと思う。で、IDWなのだけど、実は以前はここまでの3社同様Comixologyのアプリショップだったのだけど、Madefireに参入後しばらくしてそちらので動くアプリに切り替わる。その時に一度だけComixologyで買ったIDWのコミックを連動できる措置が取られ、そのおかげで私は一部のIDWのコミックをComixologyとMadefireの両方で持っていたりするのです。ちなみにTop Shelfはその時点ではIDW傘下ではなかったため、そちらの作品はダブっていません。
次のダークホース・コミックスは看板作品である『ヘルボーイ』の人気知名度以外にも、日本の漫画を多数翻訳出版していることで、比較的日本でも名前の知られているパブリッシャーなのだと思います。ホラージャンルには結構力を入れているダークホースなのだけど、調べてみると意外と本格的なゾンビ物は見つからなかったり。とりあえずまたしてもスティーブ・ナイルズの『Criminal Macabre』。主人公Cal McDonaldは色々な怪奇現象と戦う中でゾンビとも戦ってるらしい。この辺もいつかちゃんと読もうとずっと思ってるのだけど。ダークホースはかなり気になる感じのホラー作品も多いのでいつかダークホースホラー特集ぐらいやれるといいなと思う。いや、まず今やってるのをちゃんとやれよ…。ダークホース・コミックは今回の中で唯一完全自社製のアプリショップを持っているパブリッシャーです。もう今となると結構昔感のあるComixologyも随分商品揃って来たぐらいの初期の頃、ダークホースはWebショップとアプリショップによる自社のみによる販売のため、一旦はComixologyから撤退しています。まあ結局はしばらくしてまた戻ってきたのだけどね。ダークホースのショップには、その後Dynamite Entertainmentが参入して、DynamiteのコミックはダークホースのアプリでもWebショップでも購入できます。Dynamite Entertainmentのゾンビ物については続く第2回で。
で、最初に言ってた5社プラスの1というのが、あのArchie Comicsです。まあ多分アメリカにおけるサザエさんやドラえもんのような「国民的マンガ」みたいなもんだろうと思うのだけど、あんまりポジションがわからないのでとりあえず番外的な扱いで。アメリカのどっかにある田舎町リバーデイルでのアーチー君とその仲間たちによる愉快な日常ドタバタコメディというところでしょうか。最近ではマーク・ウェイドをライターに迎え、リアルタッチのシリーズが始まったり、日本でも画集の出たアダム・ヒューズによる美麗な『ベティ&ベロニカ』シリーズが出たりで話題になりました。と言ってももう一昨年ぐらいの話か。そしてそんなArchie Comicsにも実はゾンビ物があります。2013年に出た『Afterlife With Archie』シリーズは結構有名。作画がかのFrancesco Francavillaだよ。Archie Comicsもちゃんとアプリショップを持っていて、IDWと同じMadefireのアプリです。なんかオイラも時々毎日アーチー読んでニコニコ暮らしたいなあ、と思うのだけど、なかなか続かないなあ。ちょっと見とこうと思って起動したのも久しぶりだよ。明日からまた読もうっと。
まあそんなわけで、何とか次やろうとずっと考えてたのがやっと始められました、という次第です。なんとか1月中には、と思ってたけど結局果たせなかったな…。なんだかずっと遅れているうちにいくらか構想も広がり、書いてる途中で思いついてまた増やしたりで、どんどん膨らみ長くなって遅れ続けているわけですが、なんか読んだもの以上に深くゾンビ・コミックの世界を探りお伝えして行ければいいかな、と思っております。まあやっと始めたもののまたしても第2回は少し遅れてしまいそうなのですが、何とかそこからはちょっと集中してゾンビ・コミック特集を続けていきたいと思っていますので、またよろしくね。とやや脱力気味に今回は終わるのであった。
■Brian Keene/The Last Zombie (Comics)
■Brian Keene/The Risingシリーズ (Novel)
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